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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第89話 決着・格の違い
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ナにとって、リュウキのその答えは何よりも嬉しい。

「あっ……/// う、うんっ」

 レイナは少し赤らめ、笑顔を見せていた。そして、その後レイナはアスナの方を向いて。

「……きっと、キリト君も同じだよ?お姉ちゃんの為に、剣を握ってるんだって」
「ッ……///」

 アスナも緊張感が伝わっていたから、言葉は少なかったのだが……、キリトの言葉も聞いている。そしてリュウキやレイナもそう言っているんだ。だから……、キリトの方を視ながら更に顔を赤くさせていた。

 自分の為に……戦ってくれているんだと、心に想って。




 キリトとクラディールの間にはぴんと張り詰めた空気が流れて、そして時間だけが過ぎていった。

 カウントが0になったと同時に《DUEL!!》の文字が弾け、ほぼ同時に2人は地面を蹴って距離をつめた。

 クラディールの初動スキルは両手用大剣の上段ダッシュスキル≪アバランシュ≫だった。
 それは生半可なガードでは推し負けてしまう。受けることが成功したとしても、衝撃が大きすぎて優先的に反撃に入れず避けても突進力で距離ができる為、使用者に立ち直る余裕を与える優秀な高レベルの剣技だ。

 だが……、それはあくまで《モンスター相手》であれば……だ。

 キリトはそれを重々承知だった。それどころか、そのスキルを選んでくることすらも読んでいたようだ。基本セオリーで勝てるほど 対プレイヤー戦『DUEL』はあまいものじゃない。極限までの読み合いを制する者がデュエルを制する。

 キリトは同じく上段の片手剣突進スキル≪ソニックリープ≫を選択していた。

 技同士が交錯する軌道。本来ならば、技同士の衝突は、より重いスキル、武器が優先され、軽い方は当然弾かれダメージを負ってしまう。それも、敗北を喫するに十分だダメージだろう。
 故に、クラディールもキリトが繰り出してきたソードスキルを見て、迷う事なく キャンセルする事なく両手剣スキルを振り抜く。

 だが、この時キリトが狙っていたのは……、《クラディール》では無かった。

 クラディールはこの時、勝利を確信していたのだろう、下衆びた笑みを浮かべ喜々と剣を振り下ろしていたが、この時のキリトの反応速度は、最早初速でのそれを遥かに凌駕していた。クラディールは目で追うことは出来なかったようだが、キリトは僅かだが軌道を変え、そのキリトの剣は、クラディールの大剣の刃ではなく横腹に命中。

 交差した瞬間、凄まじい火花が発生した。

 武器と武器の衝突が齎すもう1つの現象。

 それが《武器破壊(アームブラスト)》である。

 キリトは、その高等技術を最も早い時期に目の当たりにしている。その滅多に起こり得ない武器破壊、それもBOSSキャラの大型武器を
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