暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第85話 変わって見える景色
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方ないけれど、やっぱり、甘えたい。大好きな人の傍にいたい。その想いは恐らく誰にでもあるって、レイナは強く思えている。何故なら、今の自分がそうなのだから。

「……そうか」

 リュウキは苦笑いから笑顔に戻って レイナを抱きしめ返した。
 その2人の姿は本当に微笑ましい……。まさに新婚夫婦と言ったところだろう。そんな時だ。


「あーーはい。ご馳走様っ! ちょっとごめんね〜? お2人さん?」

 
 そんな2人だけの空間?を作っていたようだが、ここは、姉妹で住んでいるホーム。勿論、アスナだっているのだ。その上、リュウキとレイナがいるのは玄関部だ。……所構わずイチャイチャしてたらばれちゃうのは必然だ。当然だ。
 なぜなら 玄関1つしかないんだから……。

「わあっ! お、お姉ちゃん!! ゴメンなさいっ!!」
「ああ、悪い。邪魔したな」

 超大慌てなレイナと超冷静なリュウキ。いや、 実に対照的なお2人だろう。アスナはイチャラブ(死語?)してる2人を見て……。

「ほんっと、2人は 仲睦ましいな〜〜。ま〜ったく! 羨ましいなぁ〜もぅっ……」

 思わず、頭の中で思っていた事を口に出して言ってしまうのも無理ないだろう。目の前で見せつけられてるも同然なのだから。

「あ、あぅ………///」

 レイナは、アスナのその言葉を聴いて赤くなってしまったようだ。自分としては自然に接したつもりだけど……、やっぱりそう見えるのだろうと思ったから。

「………//」

 今回ばかりは、リュウキもレイナ程じゃないが流石に少し顔を赤くさせていた。


「さてと……、私、出てくるね?」

 アスナは、微笑ましい2人を見て自身も赤くなりつつも外と向かう。

「あれ? お姉ちゃん、今日ギルドの活動あったかな?」

 レイナは頭の中のスケジュール表を、ペラペラと捲り、確認をしながらそう聞いた。間違いなく、今日は別段特に活動予定は組み込まれてない筈だから。レイナは、ギルドの仕事に関しては、しっかりしている。それは姉譲りであり、うっかり忘れてる、なんてことはあまり考えられないのだ。

「ん? 今日は無いよ。でも……もうちょっとでその、BOSS攻略会議……だから。その……そろそろ……ゴニョゴニョ……」

 アスナの声はだんだん小さくなって行った。心なしか、その表情も赤く染まっていっている。

「あっ」

 アスナの反応を見たレイナは、気がついた様だ。アスナがこれから何処に行くのかを。

「……ああ、もうそんな時期だったのか」

 リュウキはアスナの事、には気づかずその内容にだけ着目していた。BOSSの攻略は個人で行うものではなく、大型ギルドが決める事。だから、主に血盟騎士団が決めている。
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