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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第80話 1つになる想い
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!」ッ」
レイナは最後まで言わせず、リュウキとの距離を一気に縮めて、近づいて……、その震えているからだに、ぎゅっと しがみついた。
「私も……私もリュウキ君のことが好きだから! 大好きなんだからッ!!」
レイナは涙を流しながら、そう叫んだ。
「レイ……ッ」
リュウキは驚きながらも勢いよく抱きついたレイナをしっかりと受け止めた。
「私……ずっとあなたのこと、好きだった。きっと、初めて会って……お姉ちゃんと仲直りが出来たあの時からずっと……っ。会えない時もずっと。あなたのこと、想っていた」
リュウキを抱きしめる力を強めながら……、レイナは続ける。想い全てを 彼の心に届ける為に。
「わたし……わたしはあなたの事がっ リュウキ君のことが好きっ。心から大好きっ……」
涙を流しながら、レイナは続けて言っていた。リュウキはこの時、初めて互いが好き同士である事に気がついたんだ。
「……オレも、好き……だ。オレの事を聞いてくれたあの時から。ずっと……心に残っていた。判らない感情を、判らなかった……感情を……漸く知れたんだ。その好きになるって事教えてくれた……」
リュウキは、レイナの事を受け止めこそしたが、抱きしめ返してはいない。彼女を抱きしめてしまえば、もう 戻れない。逃れられなくなってしまうと感じたから。
自分にとって、呪いとも取れるかつての過去の出来事、それから逃げられないと感じたのだ。自分がじゃない。……目の前のレイナが。
「だが……。ぼく、ぼくは……ッオレ……、オレは レイナを失いたくないんだ。でも……でもっ……、オレといたらっ……きっと、君は……。《あの時》みたいに」
だからこそ、リュウキは身体を震わせていた。
抱きついている為、その震えはレイナにも十分に伝わっていた。震えだけじゃない……、リュウキの悲しみも、一緒に伝わってきた。
あの時、話してくれた《サニーを失った時》の事だと。
リュウキは、その闇に囚われてしまっている。闇の中で、苦しんでしまっているんだ。
「わたしはっ、絶対にいなくならないから……。……貴方を守る!私が貴方を守るからっ……お願いっそんな事、言わないで……」
だから、レイナはリュウキに必死に訴えた。
リュウキは、自分といればきっと失うと想っている……。だからこそ、避けると言う行動をするしかなかったんだって、いま判った。
きっと好きと言う気持ちを理解して、その時に強く残ったんだろう。あの時の記憶が。
「判ってるっ……、私は、判ったのっ リュウキ君が言っている意味、私、判るから! 前に話してくれたあの時の事を言ってるんだって……。 でも私は、いなくならないから……貴方の前から絶対に……。絶対に離れない
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