第11話
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結界の最深部にたどり着いた。そこの中央には魔女の後姿が見えた。ブクブクブクに太った胴体に爬虫類っぽい尻尾と、何本もの足が生えている。魔女は何かを食べているようで、クチャクチャと言う音が聞こえていた。
「行くよ、先手必勝!スプラッシュスティンガー!!」
「スパイラルハート・スペシャル!!」
「ヴァンパイアファング!!」
あたし達は一斉に攻撃する。でも、それは全て魔女の柔らかい身体に弾かれてしまった。
「嘘!?」
そうやってあたし達が驚いていると、使い魔がこっちを向いた。使い魔が豚っぽい顔だったのに対し、魔女の顔は牛っぽかった。でも、そんな事はどうでも良かった。重要なのはそいつが“人を食べていた事”と・・・
「ママ・・・」
ゆまちゃんが食べられている人を見て、そう言った事だった。
「うぐっ・・・」
あまりに凄惨な光景に、あたし達キャラ持ち組は思考が止まってしまった。
「お前ええええええええええええええええええ!!!」
でも、さやかはそのまま魔女に突撃して行った。
「よくも、ゆまちゃんのママを!!」
さやかはサーベルで魔女を斬りつけるけた。でも、魔女の柔らかい身体には刃が通らず、その弾力で弾かれてしまう。
「このぉ!!!」
さやかは何度も斬りつけるけど、全く効果は無い。すると、魔女は無数ある脚の一本を腕のように持ち上げて振るい、さやかを払った。払い飛ばされたさやかはそのまま最深部の壁に叩きつけられる。
「さやか!このお!!」
すると、今度はキリカが突撃して行った。すると、魔女は尻尾を振るってキリカを弾き飛ばした。
「さやか!キリカ!!」
あたしは二人を助けに行こうとする。その時・・・
「た、助けてくれ!!」
男の人の声が聞こえた。声のした方を見ると、傷だらけの男の人が地面を這いながら使い魔から必勝に逃げていた。
「パパ!!」
それを見たゆまちゃんが叫んだ。
「今助ける!ハートスピーダー!!」
あたしはゆまちゃんのパパを助ける為に飛び出した。
「手を伸ばして!!」
あたしが叫ぶと、ゆまちゃんのパパはこっちに手を伸ばす。あたしはその手を掴んだ。でもその瞬間、横合いから飛び込んで来た魔女がゆまちゃんのパパに喰らいついた。
「え・・・」
その瞬間、あたしは頭の中が真っ白になった。その間に魔女はゆまちゃんのパパの身体を食い千切る。そして、あたしの手に握られていたのは“腕だけ”だった。
「い、嫌ああああああああああああああああああ!!!」
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ゆまのお父様が魔女に食べられた瞬間、あむは悲鳴を
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