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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第77話 涙
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で、……きっと何か訳がある。私はそう思うから」
リズは、きゅっ……っとレイナの手を握る力を上げた。
「リズ……さん……」
レイナは、涙を流した……、でも、その涙は今までの様な悲しい涙じゃないとリズは思った。何故ならリズを見るレイナは笑えていたから。
少し前までは、悲しみの涙。
感情の変化にシステムが追いついていないのだろうか。或いは……。
そんな時だ。新たな来訪者が現れたのは。
「……私もね、そう思うよ」
「お、おねえちゃん……。」
それは、アスナだった。
彼女もいつの間にか、この工房に来ていたようだ。
「ってアスナーー? 入る前にノックするんじゃなかったの?」
リズは少し呆れ気味で 言っていた。軽く謝罪をし アスナはぺロリと舌を出す。その後、レイナの側へと近づいた。
「ごめん。レイ……ずっと 苦しかったんだよね……。私……、もっともっと、側にいてあげられなくて」
アスナはレイナを抱きしめた。この層は前層より、遥かに攻略が困難だ。そして、ギルドのことだって忙しさだって拍車をかけている。……だから攻略を優先させてしまって、妹とそこまで話をしなかった。見ていて……わかった事だってあるのに。
「おねえちゃん……」
レイナも、縋りつくように……抱きしめ返した。優先させているのは、レイナも重々承知だった。嫌われている事を認めるのが怖かったから、と言う事以外にもアスナには相談しなかった理由としても勿論あった。
攻略の邪魔を……するわけにもいかないし、自分も参加している。集中力を欠いて、迷宮区に挑むのは危険すぎるから。
「あのね? レイ。……私もリズと同じ考えなんだ」
アスナはレイナの目を真っ直ぐ見ながらそう言った。
「………」
レイナは、俯かせていた。やはり、まだショックが大きすぎるみたいだった。あからさまに、あそこまでリュウキに避けられたんだから仕方がないのだろうけど。
(でも……、リュウキ君を、冷静に見ればわかると思うんだけど、やっぱり今のレイには無理……かな)
アスナは心配はしているけれど、ちょっと呆れた様な表情もしてた。
傍から見れば、……リュウキとの付き合いの長い私達なら、彼の心情も察しれるって想うから。それが、ずっとリュウキを見てきた レイナだったら尚更の事だ。
「まぁ、いきなりだったし? アイツあからさまな行動とってたしさ。今日はとりあえず休んで明日、明日っ!」
リズは、笑いながらレイナの肩を叩いた。
「リズの言うとおりだよ。今日は、ゆっくり休もう。今日は、一緒に……一緒にいてあげるから」
アスナは、レイナの側に行く。
「……うん」
レイナは頷くと、立ち上がっ
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