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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第76話 鍛冶職人リュウキ?
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リズは、まだ魅入っているようだったのか、放心したままだった。
「……? どうかしたのか?」
固まってしまっているリズに気がつきリュウキはそう聞く。
「あ……いやっ、何でも……」
リズは思わずオーバーリアクション気味に反応してしまうが、両手をブンブンっとふって、リュウキから離れた。
「?」
リュウキはリュウキでいつも通り。マイペースと言っていいだろう。
「はぁ……他人が打ってる姿は良く考えたら初めてだから、ちょ〜っとね?」
リズは頭を掻きながらそう言う。
「ああ……そう言うことか。まあ、確かにな」
リズの説明でリュウキは、理解したようだった。
「あっ、それより何の武器を作ったの?形状的に片手直け――」
リズは、刀身の先だけを見ていたから≪片手直剣≫と言おうとしたんだけれど……。その武器の全身を見てまた固まった。こんな形状の武器、見たことが無いからだ。
「なに……? それ?」
リズは、眉間に皺を寄せる勢いで目を細めながらそう聞く。
「ん……武器、だな。カテゴリー名は……」
リュウキは何かを言おうとしたがそこで止めた。
「……オレも視た事が無いな」
リュウキはリズにそう言っていた。確かにこの世界では、まだお目にかかってない種類の武器だからだ。
「ちょっと、触ってもいい?」
リズは、剣を指さしながらそう聞いていた。
「ああ。構わない」
リュウキは、頷くとその≪剣?≫を差し出した。
「……う〜ん。名前は、《ドゥオ・クレウス》聞いた事無い名前だね、……そもそもこの形状の武器もだし……。何処持って……ってこの部分を持ってだよね? でも これ、自分自身も切っちゃいそう……」
リズは じっと見つめながらそう言う。何度見ても判らず、その武器の説明文も何もない。システムメッセージ文、説明文の所には《???》となっていたから、益々判らない。
「……そろそろ良いか?」
リュウキはまだ、見っぱましのリズにそう聞く。確かに見たことない初の武器を見れば誰でもそうなるだろう。それが鍛冶職人プレイヤーなら尚更だ。
「あ、うんっ。ごめんごめん」
リズはその≪剣?≫をリュウキに返した。
「ああ、さて……」
リュウキはその≪剣?≫を軽く構えると試すように振る。
「うん……こんな感じ、かな」
リュウキは満足したようにハニカムと、その装備をアイテムストレージに格納した。
「へぇ……。」
リズは、意外なものを見たかのように武器じゃなく、今度はリュウキを見ていた。
「ん?」
リュウキはリズの視線に気がついたのかリズの方に向いた。
「笑う顔やっぱし可愛い
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