暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第76話 鍛冶職人リュウキ?
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姿は……」

 リズはしみじみとそう思っていた。でも……

「あっちで第二ラウンドやるんだから……。よそ見しちゃ駄目だよね。二兎追うもの一兎も得ず!ってね」

 リズだって女の子だ。可愛い、格好良い男の子を見たらドキッとする。
 その上、性格も良い(物凄く疎いけど)とくれば、本当に人間か! って思えるほどだ。それに、思うところだってある。

「……いきなり乗り換えるなんて節操なさすぎだしっ!」

 と言う事なのだ。キリトとアスナの事を知って、第二ラウンド宣言もしたのに。リズは、頭をブンブンっと振った。
 そのまま、リズはウインドウを開き、装備を切り替え ご就寝に入る。

「……でも、今日は良い夢見れそう……」

 一言呟きながら、布団を首元までかけて、そのまま眠りの世界へと誘われた。




〜リズベット武具店・工房〜


「ん……」

 リュウキは、工房内で暫く周囲を視渡していた。

「間違いない……な。ここだ」

 リュウキは眼を視開いた。赤く染まるその眼を。

「……………」

 そして右手の指を振った。そこに出てきたのは今までのメニューウインドウじゃない。まるで、数字の呪文の様な複雑な数列が並んでいた。

「……2年、だったね。うん、とても長かった。良かった……まさか、本当にあるなんて思わなかったし。……所詮は人間が作ったものだし。……世に完璧なのは無いって事……なのかな?」

 リュウキは一言そう言った。その言葉遣いは素の彼に戻っていた。
目を左右に走らせる。そして、呼び出したコンソールを忙しなく指で叩き、素早く打ち立てた。
両の手で行う。まるで現実でのPCを、キーボードを操作しているようだった。それに反応するように数列が増大して言った。

「爺や………」

 リュウキは、懐かしむように……それでいて嬉しそうに、指を走らせたのだった。










〜翌日 リズベット武具店〜


 寝起きは最高の一言。朝日が差し込み、自分の身体を温かく包み込んでくれる。起床アラームが鳴る前に起きる事が出来た。

「よし……、さぁーて、今日も一日頑張ろうー!」

 リズは、背伸びをし、装備を何時ものウエイトレス姿? に変更。そして、大きな声でそう張り切ると、階段を駆け下りた。

「さぁーーて仕事しご……」

 いつも通りに、と息巻いていた彼女だったが……少し固まっていた。いつもの工房に……誰かがいたからだ。

「……ああ。おはよう、リズ」

 リュウキは勢い良く降りてきたリズにそういっていた。

「あっ……え……?」

 リズは、少し……じゃなく、暫く固まっていた。状況が理解できない様だ。

「……? どうかし
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