暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第76話 鍛冶職人リュウキ?
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無いんだ。

「……この場を貸してもらって、見ないでくれ。とは言いづらいが……」

 リュウキは一回り視渡すとリズの前に来て。

「今日は何も作らないんだ」
「へっ?」
「そうだな、……少し、ここをを視ていたいんだ」

 その言葉を聞いてリズは理解した。アスナ達に聞いていたリュウキの《眼》の事。
 それが、どういった仕組みかは知らないが、この世界において唯一つのユニークスキルの様なものだと解釈していた。

 様々なものを《視通す力》だと。

 だから、それでこの工房を吟味するんだと考えた。

「そっか、解った。でも、また作ったらみせてよね? 確かに法外な代金を頂いたけど……、それくらいの特権くれても良いって思うんだ?」

 リズは深く追求しなかった。そもそも、聞いても解らないと解っていたからだ。あの2人でもわからない事なのだから。

「ああ、構わないよ。ありがとう。何時までになるかわからない。それでも良いか?」
「構わないよ。私は今日は疲れちゃったから休ませてもらうけどね」

 リズはそう言うとリュウキは手を上げた。そのまま、工房を後にし、寝室へと入っていく。
 


――リズは寝室で考えていた。


 本当に以前の自分とは別物だと言う事。
 ほんの数日前までなら、男を居候させるなんて考えられなかった。確かに仲の良い男性プレイヤーは何人かいる。でも、文字通り一つ屋根の下に住まわせる……なんて考えられない事だった。
だけど、それはキリトと共にあのダンジョンへ足を踏み入れた経験をしてからあっという間に変わってしまっていた。2人で一緒に野良で食事をし、極めつけは隣り合わせて寝袋に入って寝て。

 最後は聞こえていないとは言え、キリトに告白までしてしまった。

 あんな経験した後だから、居候の様な事をさせるなんて、なんとでもない事だって思える。それに、リュウキからは報酬も法外に頂いていると言う事もある。……そして何よりもアスナ・レイナから聞いていたリュウキと言うプレイヤーの印象。
 2人の事、信じてないわけじゃ決して無いけれど、実際に会って話しをして見なきゃ正直疑わしいって思ってた。あれだけ、噂上ではチヤホヤされかねない2つ名だったからだ。

 それに、彼を妬んでいる様な噂だって多いのだ。

 それは、アスナとレイナは否定をしていた。そして、今日、彼に いざ会ってみれば2人の方が正しいとリズは思った。リュウキは、そっち方面には恐ろしいまでに疎いと言う事も判った。

 恐らくはキリト以上だと言う事も。

 だから、何かされる(性的な意味でも……)と言う危険性は、例え現実世界においてもありえないと言う事も判った。

「まぁ〜確かに噂どおり。と言うより以上って感じたわね。あの容
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