暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第75話 借りたくて、リズベット武具店
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っ……にひゃくまんっ!!??」

 リズは驚きのあまり、今度は目を白黒させてしまった。この物件を買ったのが300万コルだ。しかもあの時はライバルもかなりいて他の物件の相場よりも遥かに高い金額だ。つまり、コレだけの金額があれば一等地のデカイ家が建つ。確か、アスナとレイナが買っているプレイヤーホームが家具を全て含めて、その倍の400万だったと記憶している。

 広いリビング権ダイニングと更に隣接したキッチン。そして恐らくは職人にオーダーメイドしてもらった家具。

 何度か足を運んだことがあるがあれは凄いものだった。最前線で攻略を続けているプレイヤーだからこそ、そして、2人だからこそ貯まり 買うことができる物。と思えていた。だが、その大変さは自分も良く知っているんだ。
 その半分をこの場所を貸すだけでくれる……? そんなの、裏がある気がしてならなかった。

「あ、あ、アンタ、こんな金額を ここ貸すだけでっ!?これだけの金額を簡単に手放しちゃうのっ!!」

 リズは、接客業にも関わらず、思わず素の喋り方になっていた。なぜなら、金はこの世界においての生命線の1つ。それにそもそも、現実でもお金がなければ、生活が出来ないのだから。それを一瞬で……しかも大した事せずにだ。

「簡単……じゃないさ。オレにとってはそれだけの事なんだ」

 男は更にオブジェクト化した風呂敷を広げた。オブジェクト化しなくとも、渡せる事は出来るのだが?と一瞬思ったがそんな事はどうでも良かった。どうやら、貸してもらえるなら提供すると言った物だったからだ。
 
 そして、先ほどオブジェクト化した大きな袋、中から出てきたのは、金属アイテムだった。
 それも……ただの金属アイテムじゃない。鍛冶を生業としている者であれば、誰もが目を見張る代物。

「こ、これって……。!!!」

 リズは再び驚いた。その中にあった一つを見て。それは見間違えるわけが無い。ついつい最近。2日前にも見たものだから。

「くくく……、クリスタライト・インゴット!?」

 そう、それはキリトと共に、入手した金属だった。金属の中でもかなりのレアな部類に位置するものだ。自分の最高傑作である、キリトに作った片手直剣《ダーク・リパルサー》もこの金属で作成したのだから。

「……ん。知っていたのか」

 男も驚いた……とまではいかないが、表情が少し変わっていた。リズは、そのタッチして金属のアイテムを調べもせず外観だけで名を言い当てたから少しばかり驚いていたのだ。

「って、知ってる! 知ってるわよっ! ってか、なにっ!! これ……10コも!?」

 ゴロゴロと袋の中から出てくるのは嘗て苦労して入手した《クリスタライト・インゴット》。
 それも示して10ケ!それを見るや否や、リズ
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