暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第74話 鍛冶職人 リズベット
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の姉妹の2人にこの姿に変身させられたのだ。

 そうそう、その時の彼女達の言葉がこれだ。

『リズベットは童顔だから、ごつい服は似合わないよー!』
『うんっ! 私もそう思うよっ! やっぱり リズさん すっごく可愛いよっ。うんっ 似合う似合う♪』

 ……と言う事だった。自分の事を玩具にしてくれるとはいい度胸だ。とリズは思った。
 そして、正直、可愛いと言ってくれている方は妹の方であり、その妹の方は物凄く好感が持てるんだけれど、自分の事を、《童顔》と言ってくれやがったのは姉、そっちの方には。

『大きなお世話だ!』っと思った。

 だけど、彼女達姉妹の事、悪態を幾らついたとしても、嫌いになんてならない。なる訳がない。
 
 本当に良いコ達だからだ。攻略だって大変なのに、しっかりとギルドを纏めている。……それに、色々と大変な姉を上手くカバーしてくれてるのが妹だった。姉思いであり、妹思いでもある姉妹。……理想的な姉妹だって思える。

 何よりも、彼女達と会う時、いつも いつだって笑顔だった。
 心からの笑顔を見せてくれる、それだけで 心が温かくなる。……この世界に来て心のよりどころである存在だって、言っても決して大袈裟じゃない。だから、あの2人と本当に友達で良かった、とリズは 心から思ってる。
 その上、この姿にコーディネートしてもらってから、店の売り上げが倍増した事もあるのだ。

――本当に自分って可愛いのかな? とか思った程だ。




「はぁ………」

 でも……、リズにとっては、良いばかりじゃなかった。
 友達の……そう、その友達の名前が《アスナ》

 彼女が、以前この店に身嗜みを整えにきた。名目は武器・防具のメンテナンスだった。


『ピカピカにしときたいの!』


 アスナが、いつも通り ノックも無く 入ってくるなり、そう言うのだ。……だが、鍛冶屋のリズが見た所、アスナが装備している装備自体は、輝きが若干失ってはいたが お金を払ってまでメンテナンスをする程の事でもない。その時点で、『何かがある』とリズは踏んでいた。

 よくよく観察してみると、アスナの耳には、普段では付けたりしていない銀のイヤリング。下はブーツまで、まるで卸たてのように輝いているのが直ぐに判った。

 ここで、リズベットは最前線の状況を頭の中で思い出した。
 
 確か、第62層の攻略は、噂の《白銀》の異名を持つプレイヤーが、最前線攻略に積極的に来たらしく、攻略にそこまでかからなかったそうだが、今の層は違うようなのだ。
 お得意様には、攻略組は当然いるから、そう言った情報もよく入ってくるのだ。

『怪しいな〜 よく考えたら今日は平日じゃない、ギルドのノルマはどうしたのよ。63層で手間取ってるっていっ
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