暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第73話 心の変化と彼女の想い
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ない……からっ!」

 レイナは、リュウキの側に来てそう言った。
 
 レイナはリュウキの事が好きだ、……彼のこと、本当に大好きだって思ってる。

 確かに格好良いって思った。初めて会ったときも勿論。でも……、顔だけで判断するような事は決してない。だから誰構わず好きになる様な事は決して無い。確かに切っ掛けは一目ぼれ、そうかも知れないけれど、リュウキの全てを好きになってしまったと思う。だから……リュウキのことはこの世界で誰よりも知ってる自信はある。
 レイナは頑張ってリュウキを見てきたから、だから判るんだ。

 リュウキは、1人を好むのだけれど、何処か悲しい表情もしている時がある。……そして 何よりも優しいんだ。リュウキが、胸の奥に抱えている何か……それも知った。教えてもらった。

 過去、一緒に仕事をしていた仲間が、仲間と思っていた人たちの画策で、捕まってしまった。彼の言い方じゃ、その人がどうなってしまったのか……考えられるのは少なくない。でも その考えは殆ど良い意味なんて無い。
 そんなの……絶対に聞けない。でも、リュウキは打ち明けてくれた。

 きっと、他の誰にも話しをしていない。恐らくはこの世界で最も長く一緒にいるであろうキリトにも。だけど、リュウキはレイナにだけ打ち明けてくれた。
 レイナは力になりたいとも想っていたから……その事も凄く嬉しかったんだ。

「そうか……」

 リュウキは、ふぅ、っと息を吐き出した。落ち着かせる様に。そんな時だ。

「ねぇリュウキ君? 誰かを好きになるってとても大切な事だよ?」

 アスナは笑いながらリュウキの側へと来た。そして、レイナの肩も一緒に掴んで、互いを寄せ合う様にする。次のアスナの言葉にレイナの表情が一変する事になる。

「ねぇ、レイの事……なんてどうかな?」

 初めは、何を言っているのかわからなかったようだ。所々、からかわれていると言う事はあっても……ここまでストレートに言うなんて事ないから。

「………レイナの事、を?」

 リュウキは、そこまで 意識をしていなかったが、訊かれたままに レイナの方を見た。レイナは、驚愕、と言うより、完全に固まっていた。
 アスナの方を見ながら。 

「…………」

 リュウキは、レイナを暫くじっと見た。

「ッ………」

 リュウキは、少しレイナを見た後 直ぐに顔を逸らせた。その反応を見たアスナは完全に確信した。
 レイナに『キャーキャー! お、お、おねーちゃーんっ!』っと言われながら、ぽかぽかっと叩かれながら、『どうどう!』っとレイナを抑えていた。

 そんな中でも、アスナは間違いないと確信した。リュウキは、きっとレイナに好意を持っていると言う事に。

 その気持ちが、そう言う意味
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