暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第71話 全ての黒幕
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達に声をかける。少しばかり皮肉になってしまうのはこの際仕方が無い事だった。

「また会えて嬉しいよ。ヨルコさん。それに、はじめまして、かな?カインズさん」

 キリトはそう言うと 軽く笑みを浮かべた。

「まあ、確かに……な」

 リュウキも同様に言おうとしたらしく。頷いていた。

「全部終わったら……きちんとお詫びに伺うつもりだったんです。……といっても信じてもらえないでしょうが……」

 ヨルコは、俯かせた。他人を騙すような事をするプレイヤーを信じられるわけないと思っていたのだ。だが、ヨルコのそんな思いも一笑する

「それは、今度奢ってもらうメシの味によるな。言っとくが怪しいラーメンとか謎のお好み焼きはカンベンだからな?」
「………あれはトラウマだな。思い出したくない」

 リュウキもキリトの言葉を聞いて軽く笑う。それは、以前行った事のあるNPCの店の話。そこへは、ある話をする為に 血盟騎士団 団長のヒースクリフ、そしてアスナ、レイナ、キリト、リュウキの5人でそこへと言ったのだ。

 ……その味は。

 思い出すのもはっきり言って嫌だから割愛させていただく。 


「はじめまして……では無いですよ。お2人とも、あなた方とはあの瞬間……目が合いましたね」

 カインズは落ち着いた様子でそう答えた。どうやら、彼も安心しきっていたようだった。カインズの言葉にリュウキは思い出す。

「ああ……確かに、消える瞬間。転移する瞬間目が合ったな」
「そういえばそうだったな」
「ええ……。あの時、この人たちには バレてしまう、見抜かれてしまうと予感はしていたんですよ」
「買いかぶりすぎだと思うぞ?」
「ああ、そりゃそうだ。オレ達皆、すっかり騙されたんだからな。コイツの《眼》も眩ませるなんて大したものだと思うぜ?」

 そんなやり取りで、苦笑いが続いた。
 僅かに緩んだ空気をガシャリと全身鎧を鳴らしていたシュミットがまだ緊張の抜けない声で再度引き締めて言った。

「……リュウキ、キリト。助けてくれた事には感謝している。……だが、何で判ったんだ?あの三人が此処を襲ってくることを」

 その巨体の男、シュミットが食い入る様に眼を見返した。キリトはその眼を間近で見たためか、少したじろいで、言葉を捜す。

「判った。と言うわけじゃない。皆で導き出した結論だ。ありえると言う推測だがな。ただ、相手がPoHだと判っていたら、逃げ出していたかもしれないな」

 少し言葉を濁しつつそう言う。この時ばかりは、リュウキでも同様に返すと思っていた。
 これから語る真実。

 それは3人に衝撃を与えるだろうからだ。全ての演出を書き、演出し、主演までした彼ら2人でさえ その存在には気づいていない。云わば……真の
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