大きくしようや、うん
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「美味しいパンをつくろ〜生きてるパァンをつくろ〜。」
てれれーん。
俺がこの世界に来てから早5年が経った。空家がすっかり減った。
まぁ、軍隊とか滅んだ村とか賊とかからドンドン吸収してった結果がこれですよ!
「米がなければパンを作ればいいじゃない…うわぱっさぱさやん。まっず。」
「お館ぁ!大変です!」
「どうした?空から女の子でも降ってきたんか?」
「違います!早く来てください。」
ぐいぐいと手を掴んで引っ張る少女Z。やめろ、蕁麻疹がでたらどうする。
あれよあれよという間に門の前まで引っ張られてしまった。
「お頭!一郎以下10名、ただいま帰りました!」
「おっす、お疲れちゃん。ゆっくり休め。」
「ありがとうございます!」
我々の業界ではご褒美です!ってことかな?あ、いやごめんね。
ま、食の方がばっちし安定してきたから衣と住のほうも安定させるぜってことで、弟分の一郎たちを筆頭に色んなことを学ばせてきたのだ。
最初は全部おれが教えようと思ったんだけどね。流石に時間がかかりすぎるし、そもそも教えるのとか苦手やん。
「一郎も帰ってきたしな。これで全員か。」
「…村じゃないすっね。ここ。」
「国にするって言ったろ?」
もはや大所帯である。何人いるんだ?自警団(爆)で1,000人以上いんだけど。
そろそろバレないようにするのも限界かな?都市伝説くらいならいいやって思ってたけど。
「傘下になりたいって村もでちゃったしなぁ。」
「第二支部の話は…」
「まぁ待てって。まだ受け入れることはできるしな。」
空いてる畑もあるしな…てかサツマイモ舐めてた。増え過ぎて草しか生えないぜ。
今上手いこと言ったよね俺。ドヤ顔かますレベルですよこれ。
「料理人もきたし、完成かなー。」
「そうですねぇ。」
ほのぼのしてんなぁ。あぁ、無常なり。
「で、用があるんでしょ?」
「へい。」
スッと黄色い巾着を差し出された。
黄巾党がついに来たか…あやふやな知識だけど黄巾が出てからが三国志の始まりだっていうのは知ってる。
運よく、まだ在野の武将とか来てくんねーかなって思ってたけど来なかった。
ま、それは別にいい。人材は育てたしな。銃は出来なかったけど、準備はできた。
「そんで脱落者は?」
「172人ですぜ。やる気はあるんすけど…」
「おk充分よ。武器は?」
「これです。」
渡された槍を見る。うん、いい感じにぼろい。でも頑丈だ。うちの鍛冶屋に感謝するべき。
時は来たのだ!選ばれし者たちよ!
「んじゃ、明後日には出るわ。一週間分の兵糧の用意よろしくな。」
「えっと…本当によろしいので?」
「うん。あん
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