九校戦編〈下〉
九校戦九日目(3)×織斑家集合と飛行魔法
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「この国も狭いようで広く感じるのは俺の気の所為か?」
「そうですね。日本は狭いようで広いと感じるという事は、まだまだ魔法師としてはレベルの高い魔法師がいるという事ですよね」
俺は蒼太と話していると深雪が戻ってきたが、何やら真剣な顔持ちを持っていた事に気付いた俺ら織斑家だった。
「お兄様、アレを使ってもよろしいですか?」
言葉の強みだけで負けたくないと感じたのか、綺麗なだけの可愛い人形さんではなく強い意志を持った表情を見せたのは久々に見える。
「無論だ。ただしバーストモードはまだ使わないように・・・・・もしかしたら決勝で術式を各校に配るかもしれないからな」
「アレを使う事は本来ならまだまだ使わないはずだったのですが、流石は本戦ですから深雪様には負けたくない気持ちが強いですね」
「深雪、思いっきり飛んで来なさいな」
俺らは笑顔で頷くと、既に用意していたデバイスを渡してからフィールドへと戻って行った。それに気付いたのは、意外にもエリカらだった。
「あれっ?深雪のデバイスが変わってる」
「でも、左手にもデバイスを持っているみたいだけど・・・・」
先程までは携帯端末形態だったが、右腕にブレスレット形態のデバイスに左手に握る携帯端末形態の特化型を持っていた。それを知っているのは、ほのかだけだった。
「深雪はどうやらアレを使うみたいね」
「アレ?」
「一真さんが深雪の為だけに準備した秘策で、深雪にしか使いこなせない一真さんの最終兵器。とても驚くわよきっと、今ここにいる人達皆が一人残らずにね」
秘密兵器のはずが最終兵器と言ったので、それは一体何なのかは第三ピリオド開始のチャイムが鳴ったのだった。右腕に巻いたブレスレットはあくまで予備であり、本命は左手に握る携帯端末形態型の特化型デバイスである。オンとオフのスイッチしかない単純な事であるが、限定者にしか使えない隠しモードがあるのは先月発表された事で発表はあったが使える者は特定された人物のみ使えるモードだと発表した。
開始直後に深雪は押し込んでから、展開される極小の起動式であり止まる事なく途切れる事もない繰り返される起動処理。深雪の身体は空へと舞い上がったので、二高選手が行く手を遮ろうとするが左下から交差する軌道だと、相手の方が速かった。このままだと、深雪と衝突すると思わせてから自らの飛翔速度を加速した事で回避した。客席がどよめいたのは、そのまま選手より高い所で静止した事だった。
「どうやら観客らはまだ飛行魔法というのが分かって無さそうだな」
「ジャンプしている途中で更に加速する魔法力を称賛したのは、あくまで魔法の常識範囲内で示された力量に対してだと思います。空中で一旦立ち止まった事で、足場へ降りないで空のステージに作
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