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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦九日目(3)×織斑家集合と飛行魔法
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しくない視線をするとどうなるか?という死神の声だった。

「深夜に穂波さんもありがとう。だが演技のみの美しさならば、深雪の勝ちではあるがこれは本戦の九校戦だ。そう甘くはなかろうに」

俺は深夜と穂波さんに礼を言ってから、また見ていたが流石の深雪でも押されていた。

「深雪さんがリードされるなんて・・・・」

第一ピリオド終了の合図と共に、詰めていた息を吐き出しながらまるで信じられない目で見ていた美月だった。それと先程の幻術を回避していたので、エリカやレオ達がいる場所や深雪の知り合いには幻術が掛からないようにしていた。

「トップに立った二高の選手・・・・BS魔法師とまでは行かなくとも『跳躍』の術式にかなり特化した魔法特性を持っているように見えるな・・・・」

「それだけじゃないわよ。跳び上がる軌道を計算して、巧みに深雪のコースをブロックしてる。『跳躍』のスペシャリストと言うより『ミラージ・バット』のスペシャリストと言うべきじゃない?」

美月が驚きを共有しながら、幹比古とエリカがそれぞれの自分の考えを口々に言うと。

「二高の選手は渡辺先輩と並んで優勝候補に挙げられていた選手だから・・・・」

「あれだけ目立てば、マークされるのも仕方が無い。三年生の意地もあるだろうし」

今日は一般観客席で応援しているほのかと雫が、異なる角度からそれぞれ思った事を言うと何故か周辺一帯に放電を放った者がいたのか。黒焦げになりながら観戦していた客達を不思議に思っていると、今度はレオが一言言った事で皆が納得したのだった。

「恐らく深雪による視線排除するために、一真がエレメンツの一つである雷か電気でも放ったんじゃねえの?それに一真や深雪が、このままでは終わらんと俺は思うぜ」

「それと共に幻術でも掛けたと思うな、あそこにいるのは深雪さんのお母さんと側近さんぽいよ」

「そ、それとあそこにいるのはあの九重八雲だよ!対人戦闘を長じた者には高名な『忍術使い』で、由緒正しい『忍び』とも言うけど忍術を昔ながらのノウハウで、現代に伝える古式魔法の伝承者!なのに一真の事をまるで師弟関係に見えるのは僕の気の所為だろうか?」

次のピリオドでは深雪が挽回しようとしていた時に、レオらがバカ弟子の方を見ていたのでさぞ驚いただろうな。古式魔法の伝承者で有名ではあるが、一応対ドウター戦の助っ人を連れて来ただけだ。第二ピリオドが終わった時はトップとなっていたが、ポイント差はほんの僅かとなっている。

深雪もまだまだ余力を残しているが、相手も第三ピリオドに備えてペース配分をしていたか調整していたかに見える。まだまだ勝敗は分からないが、使用魔法のバリエーションが限定された条件とはいえ高校レベルで深雪と対等に競い合える魔法師がいる事に俺は驚いていた。

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