九校戦編〈下〉
九校戦九日目(3)×織斑家集合と飛行魔法
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すよ』
『まあ私と蒼太が見てきたと言ってもそれは仲間であり、実際に家族として一緒に見るのは今回が初かと』
念話で話し合っていた深夜達だったが、親バカなのは分かっているつもりだ。それに深雪は俺達以外の人間は、身体のラインが丸見えのコスチュームに纏わりつく煩悩剥き出しな視線が気にならない程に集中していた。
俺達家族や仲間達以外の視線全てをフィルタリングして、ゴミ箱に放り込んでいる様子だし、観客達全てをただの箱か野菜だと思えと言うのはあがり症の人間に対して効果の無いアドバイスであっても、今の深雪にはそれ以下にしか見えていない。
兄兼父は誰にでも好かれる体質を持っているが、何故か全校の男子にだけは余り好かない視線を感じるが女子だけはとてもじゃないが歓迎されている様に見える。勿論全ての男子ではないが、一部の友らや上級生には好かれていると思っている。
対して深雪は抜群の美少女と見せて、管弦の音を持つ舞手の佇まいは客席の青少年に動悸と息切れを引き起こし、試合が始まる前から担架が呼び出されそうな雰囲気を持っている。そして予定時刻よりも数秒早く試合開始のチャイムが鳴り響いた。
「深雪は軽やかに舞い上がっているわね。それにしても深雪が着る服装は一歩間違えば危ないわね」
「ああ。ミラージ・バットの選手は皆、コスチュームを二種類用意しているからな。強い日差しでも翳む事の無い鮮やかな色合いの昼用、照明に映る明るい色の夜用コスチュームがある。選手同士の衝突を避ける為に定着しているようだが、深雪が纏っている色は濃いマゼンタ色なので一歩間違えば下品な配色ミスとなるが・・・・」
「なるほど。深雪お嬢様が着ると高貴な雰囲気になる事ですか、紫外線除けを兼ねる濃いメイクもお嬢様の品位を損なう事が無いという事ですか」
「深雪君の華奢な身体付きとしては、まだまだ発展途上とも言えるが真っ直ぐに伸びた細く長い手足とは対照的に、優美な曲線を描く胸や腰は動物的な肉感が無い代わりに咲き誇る花樹のような色香を漂わせている。これはまさしく花のような美貌を持つ萌えだ!『デデンネ、ほっぺスリスリだ』・・・・一真さん、じょ、冗談なのに。痺れた」
「全くコイツと来たら、戦国†恋姫で萌えオタクに開花したからこうなる予想はしていた」
興奮していたバカ弟子にデデンネで痺れさせて、そのまま観戦していたが劣る勢いでターゲットへ向かうが一人だけふわっという形容が相応しく見えてしまうのか。観客達の目はまたしても深雪に釘付けとなりそうだったので、エレメンツの一つである雷で視線を向けていた者ら全員に放電をしたのだった。
試合中に放電された観戦客らは、何故に攻撃をされるかは分かっていなかったので、深夜と穂波さんが代わりに全観客席に向けて幻術を掛けたのだった。次、視線を相応
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