暁 〜小説投稿サイト〜
ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
アカギミナト×武器製作×ヘファイストス様
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丈夫さ》があり、《鋭さ》は攻撃の貫通力に、《速さ》は攻撃速度に、《正確》は攻撃のクリティカル率に、《重さ》は武器の重量、《丈夫さ》は武器の耐久値に影響する。
 そして、武器作成のときに使えば、性能が上がるのだけど、ドロップアイテムを集めるのがめんどくさくてしていない。
 ここの世界の《ドロップ》の確率が一番高いものでも、『ドロップすればラッキー』という感じで、レア度の低いアイテムであればぽんぽんドロップしてくれるSAOとのギャップにここの世界でのドロップアイテム収集に尻込みしている。
 まあ、それはさておいて、説明が長くなったので、ここぐらいで、話に戻ろう。
 鉱石(基材)が溶解してインゴット(心材)と混ざり合ってできた鉄塊をヤットコで取り出し、鉄床(アンビル)に載せた。
 それを腰にさしていた鎚で叩く。
 勿論、適当だ。
 SAOのリファレンスヘルプには一応、プレイヤーの技術は作成した武器のできに影響せず、ただそのプレイヤーの《鍛冶》スキルの熟練度のみが左右するとなっているが、叩くリズムの正確さや気合いができに影響すると考えて、真剣に鎚を振るう鍛冶プレイヤーが多かった。
 しかし、俺のステイタスにある発展アビリティの鍛冶がIであることからわかるように、鍛冶なんてほとんどしていなかった、というかただの保険で《鍛冶》スキルを習得していた俺はそんなオカルト的な意見は無視して、適当に振るっている。
 叩く回数ができる武器の性能に比例するのだけど、俺が今作成している武器は平均で四〇回ぐらい叩いていて、一日一〇個ぐらい作っているから、全体で叩く回数は約四〇〇回。
 一振一魂とかしてたら、途中で倒れそうだ。
 やわいと思われても仕方ないかもしれないけど、一応俺も何個か真剣にやったことがあって、調べてみても統計的にあまり数値に違いはでなかったのだ。
 それなら、疲れるより疲れない方を選ぶのは当然じゃないだろうか。
 そういうわけで、今日も適当に鎚を振るっている。
 というのに、

 「今日も精が出るわね、ヒロキ」

 相変わらずノックも無しに入ってきた主神は俺が叩き終わってできた武器を箱にほうり込んだのを見て言うのだった。

 「昨日も来たばかりでしょう、ヘファイストス様。また、椿さんに怒られますよ」

 もうノックのことも俺が精など出していないということを論証することも諦めて、俺は小言を言う。
 ていうか、ここにあなたが来る度に、元から絶望的なほどに悪い椿の俺に対する心証がさらに悪くなるんですけど。
 別に今から俺に対する椿さんの意識改革をしようというわけではないけれど、これ以上悪くなったら何が起きるかわからない。

 「大丈夫よ、今日椿は仕事から手が離せないはずだから来ないと思うわ」

 俺の遠回しな早期退
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