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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico28其は数多の神器を携えたる至高の王〜Rex de Historia Fabularis〜
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いう俺にとっては屈辱的な理由によるものだ。
(俺の内にある、俺の魔力とは別の・・・)
深く探りを入れることで判る微かに残っている魔力の残滓。これはリアンシェルトの魔力だ。ということは、俺を回復させたのはリアンシェルトとなるわけだが。有り得ない。放置しておけばいつかは他の“堕天使エグリゴリ”が本局に侵入し、殺しに来ていただろう。なのに、わざわざ回復させるなんて意味が解らない。
「あくまで戦闘で殺したいわけか。嫌な拘りだな・・・!」
ガンっとベッドに拳を振り落とす。だが、今だけは感謝しよう。意識の無いまま殺されるなど真っ平御免だ。大きく深呼吸をし、気を落ち着かせてから「はやて達は今どうしてる?」って訊く。
「はやてちゃん達は、その・・・今は・・・――」
そして知る、はやて達が置かれている現状。機動一課・臨時特殊作戦班の事、リンドヴルムが神器を武装している事などなど。さらに「ミッドにリンドヴルムが現れているって!?」神器持ちの居るリンドヴルムがミッドの三地方に現れていることを知った。
「くそっ! こんなところでのんびりしている場合じゃないだろうが!」
電極や点滴の針をブチブチと外すと、「きゃあ! そんな無理やり! もう! なんてひどい患者さんなの!」シャマルに怒られた。しかし今はそんな事に構っていられない。
「シャマル、制服とエヴェストルムは!?」
「ちょ、ちょっと待って! ルシル君も出撃する気!? 馬鹿を言わないで! 病み上がりなのよ!」
「こんな事は言いたくないが、リアンシェルトの治癒術式は信頼に値する回復力だ、ほぼ間違いなく全快しているから戦闘は問題なく行える。それに、いくら魔術師化できるカローラ姉妹、魔術に対抗できる固有スキル持ちのシャル、ルミナ、ベッキー先輩が居るとしても、神器によっては一方的な敗北とて有り得るんだ・・・!」
リアンシェルトへの文句は後回し。今は出来るだけ早くミッドに降りることを考えないといけない。シャマルとてそれくらいは理解しているらしく、「はぁ。・・・条件はただ1つ! 私の指示には従うこと、いいわね!」彼女からの指示への絶対順守が条件として、手続き全無視の退院が果たされることとなった。
「感謝するよ、シャマル。それで制服とエヴェストルムは・・・?」
「それが、その・・・制服は少し待ってもらえれば用意できるのだけど・・・。エヴェストルムは・・・あの・・・」
言い淀むシャマルのその様子だけで理解した。どうやら“エヴェストルム”はもう無いようだ。俺が意識を手放す要因となったシュヴァリエルの轟風暴波。アレの直撃を受けたとなれば、再起不能になるまで砕かれても仕方ない。
(クラウス・・・。すまないな)
“エヴェストルム”の2つのシリンダーは、かつ
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