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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico28其は数多の神器を携えたる至高の王〜Rex de Historia Fabularis〜
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こる螺旋を描く冷気の槍で、また放たれた猛吹雪を貫き消し飛ばし、すぐに屋上を駆けてハート4へと最接近。崩壊寸前の奴の大剣を左の突撃槍で貫き、粉砕してやる。そして俺の“デュック・グラス”を解除し、「授業料は強制徴収だ!」魔力を籠めた拳で奴の顔面に全力ストレート。
「うごぉ!?」
よろけたところに頭を鷲掴んで床へと叩き付け、髪を引っ張り上げて上半身を起こさせた後に鳩尾に蹴りを入れる。凍りつき始めた屋上を転がるハート4。
「あぁ、それとはやて達に恐怖を与えた分も請求させてもらうからな」
純粋な魔法としての閃光系砲撃コード・アダメルを発射し、着弾させる。苦痛の悲鳴を上げることも出来ずに奴は階下へ降りるための扉に衝突、それを突き破ってビル内にまで吹っ飛んだ。
「・・・ドラゴンハート、ハート4・・・撃破完了」
授業にもならなかったな。神器の効果に酔いしれただけの雑魚が相手ならこんなものだろう。これなら“闇の書”事件で初戦闘したロストロギア使いのドラゴンスケイル小隊の方が強かった、そう思える。おそらくハート4も魔導師として戦ったのなら強かったんだろう。惜しいものだ。
吹っ飛んだ奴を追ってビル内に入り、姿を確認する。奴の側に落ちている雪の結晶のようなクリスタルを手に取る。コレが“デュック・グラス”だ。コイツに魔力を籠めることで武装形態となるわけだ。現代で言うデバイスのような代物だな。
「神器なんぞに手を出した報いだ。牢の中で後悔しろ」
ハート4をバインドで拘束し、奴の襟首を引っ掴んで屋上へ戻ると・・・
「ルシル君!」
はやて達が戻って来ていた。そして遅れて「ルシル君、私を置いて行くなんてひどいわ!」シャマルがようやく合流した。
「ごめん、ごめん。でもはやて達がピンチだったし、それに神器持ちを早速1人片付けた。それで許してくれ」
「んもう! 少しは
お医者さん
(
わたし
)
の言うことを聴いて下さい!」
プンプン膨れるシャマル。そう、俺は目を覚ましてすぐにシャマルと一緒に、ここミッド首都クラナガンへとやって来た。
・―・―・回想だ・―・―・
「ここは・・・?」
目を開けると、そこは見知らぬ天井。いや、どこか見覚えがある。そう、先の次元世界で一度だけ世話になったことがある。それを証明するかのように、俺の体中には包帯が巻かれ、点滴のチューブや電極などなどが付けられていた。
「本局・医務局の集中治療室・・・なのか」
薄暗い室内に心電図の音だけが鳴っている。どうして俺が集中治療室に居るのかを思い出す。そうだ、シュヴァリエルと戦い、そして・・・負けた。ハッとして右腕を見る。シュヴァリエルの一撃で斬り飛ばされてしまった右腕は「繋がってる・・・」無事にくっ付いていて、ちゃんと動くことも確認
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