暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico28其は数多の神器を携えたる至高の王〜Rex de Historia Fabularis〜
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は思わず目を瞑ろうとしたけど、体の支配権はシャルロッテ様にあるから、迫る砲撃から目を逸らせない。ハート3が「終わりだ!」勝利を確信したっていう風に声を上げた。その時・・・

「ああ。お前たちの・・・終わりだ!」

久しぶりに聞く、愛する男の子の声にわたしも、そしてシャルロッテ様も胸が高鳴った。そして上空から何かが高速回転しながら降って来て、“エクエス・ノービリス”を弾き飛ばした。ガキィンと響く金属音。シャルロッテ様は“ブリード・スミス”を輪っかに戻して、跳ね返った何かをキャッチ。ソレは・・・

『キルシュブリューテ!?』

フライハイト家の家宝である刀、“断刀キルシュブリューテ”だった。シャルロッテ様が「そのレプリカね」って付け加えて、「ダンケシェーン、ルシル?」ハート3へと突撃してくルシルへ投げキッス。レプリカ。あ、そうか。ルシル達セインテストの固有スキルか。そうだよね。フライハイトの城へ行ってわざわざ持って来られるような代物じゃないし。

「新手か! 何人来ようが・・・俺たちの敵じゃないんだよ!」

「そっくりそのまま返させてもらおうか。お前たちは、俺の敵じゃない」

ルシルが携えているのは2m近い深紅のハサミ。ハート3は弾き飛ばされた大剣をキャッチすると同時に伸長させ、すかさずルシルに向かって振り降ろした。ルシルは開いたハサミで挟み込んで大剣を受け止める。激しい火花が散る中、パキンと大剣が真っ二つに寸断された。

「「な・・・!?」」

リンドヴルム2人が絶句。ついでに言うとわたしも絶句。あまりにも容易く神器が切られたその光景が信じられない。

『ルシルの持ってる神器は、対神器とまで言われる魔造兵装、その79位・・・モルス・フォルフェクス」

対神器の神器。そんな物まで持ってるんだ、ルシル。ルシルは呆けるハート3を鼻で笑った後、ハサミの刃を2つに分けて、左に持つ刃で“エクエス・ノービリス”の盾を真っ二つに斬り裂き、右の刃をハート5へと投擲して、白銀のライフル・“ウィーチェ”の銃身をこれまた真っ二つ。

「なんだ、コイツは!?」

「俺の神器が・・・!?」

――舞い降るは(コード)汝の雷光(パシエル)――

ルシルは“ウィーチェ”を失ったハート5へ雷撃の槍4本を射出。その高速の攻撃にハート5は防御も回避も出来ずに「ぎゃぁぁぁぁ!」直撃を受けて墜落。ハート3が「ハート5!」を助けるために急降下。仲間意識は一丁前。だけど・・・

「チェックメイトだ」

ブーメランみたく戻って来た片方の刃をキャッチしたルシルは、今度はハート3へ向けて両手に持つ刃を投擲。2つの刃は高速回転しながら奴へと到達して、ガリガリガリ、って激しい火花を散らしながら甲冑をバラバラに斬り裂いた。甲冑の破片が空を舞い、
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