暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico28其は数多の神器を携えたる至高の王〜Rex de Historia Fabularis〜
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どド変態!」

「俺は変態じゃねぇ!」

シャルロッテ様と甲冑男――ハート3が今まで以上に斬り結ぶ。ハート3の斬撃や盾の打撃は掠りもせず、シャルロッテ様の斬撃は傷1つ付けられない。神器のランクで負けてるシャルロッテ様の携える“ブリード・スミス”じゃ、ハート3の神器・“エクエス・ノービリス”を突破できない。絶対切断を付加してもようやく傷が付く程度。

「それで? 何が可笑しいのか教えてもらえる?」

「ああ。それはな――」

ハート3が答えるより早く、『こちら機動一課本部! 特戦班に緊急連絡!』通信が入った。オペレーターから伝えられた最悪な報告。その内容とは、わたし達が協力して捕縛した三地方に出現したリンドヴルムと神器が、別のリンドヴルムの襲撃を受けて奪還されてしまったというものだった。

(そんな・・・)

対抗できる戦力のベッキー先輩とルミナは今、瓦礫撤去・人命救助を優先してるし、わたしとシャルロッテ様は戦闘中で、フィレスは男の子を護るために逃走中、セレスはフィレスと合流するために行動中。ダメだ。圧倒的に人数が足りてない。

「ふははははは! そういうわけさ! 全て振り出しに戻ったわけだ! お前たちの頑張りが無駄になったな、管理局!」

「『こんの・・・!』」

せっかく苦労して捕らえたリンドヴルムと神器が奪還された。全てが無駄、それどころか全てにおいて不利な事態に陥ってしまった。ハート3が「俺たちの仲間さの仕業さ!」って笑う。まさか、さっき言ってた別任務って。捕まったリンドヴルムの解放だったわけか。

「リンドヴルムは滅びない、死なない。たとえここで俺たちが全員捕まったとしても、また新たな小隊が再編され、再び次元世界を跋扈するんだ」

振るわれる黄金の大剣。シャルロッテ様の反応が「しまっ・・・!」遅れた。振り下ろされた大剣をギリギリで躱したけど、真紅の両翼の右側がバッサリ切断された。ガクッと体勢が崩れる。両翼は飛行魔法の要だから、片側を失っただけでも上手く飛べなくなる。

「ハート5! 出番だ、撃て!」

ライフル型神器・“ウィーチェ”の銃口が落下中のわたし達に向けられた。

――シュヴァーベン・マギークライス――

側面に展開したベルカ魔法陣の足場を蹴って横っ跳び。直後に砲撃が降って来たけど、無事に回避。すかさず斬り捨てられた右の翼を再展開するシャルロッテ様が体勢を立て直してるところに、「そーら、逃げろよ!」目の前に高速回転して飛来した黄金の大剣が。咄嗟に“ブリード・スミス”を掲げて盾にして防御。

「『きゃぁぁぁぁぁ!!』」

大きく弾き飛ばされる。空中っていうこともあってどっちが上下か判らなくなる。と、視界に端に砲撃の先端が見えた。

「ヤバ・・・!」

当たる。わたし
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