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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico28其は数多の神器を携えたる至高の王〜Rex de Historia Fabularis〜
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イス・“エヴェストルム”は無い。だが、複製品とは言え神器なら掃いて捨てるほど持っている。

「我が手に携えしは確かなる幻想」

創世結界・“神々の宝庫ブレイザブリク”より取り出すのは「なんだと!? なんでお前も俺と同じ武器を持ってんだ!」リンドヴルム兵と同じ、“氷纏装デュック・グラス”。大戦時代にてすでに複製してあるソレを俺も装備する。奴との違いは、俺は両腕には氷の突撃槍を融合させていることだ。適合率が高いからこそ可能の両腕融合形態だ。

「なんで、だと? シュヴァリエルから何も聞かされていないのか。だったら教える義理は無いな」

先に振るわれたリンドヴルム兵の“デュック・グラス”の一撃を左の突撃槍でいなす。ここで「あ、しまった」ミスを1つ犯したことに手遅れだが気付いた。奴の大剣から放たれた冷気の斬撃がオフィス街にそびえ立つビル3棟を凍結させた。

(受け流すだけじゃダメだ。真っ向から防いで相殺しないと)

廃棄都市区画ならどうにでもなるだろうが、いま俺たちが戦っているのは住民の居る都市のど真ん中。市民の避難が済んでいるかどうかも判らない中、周囲に被害を齎すような戦闘は出来ない。というか、あの凍りついたビルの中に人は居ないだろうな。

(居ないことを祈るしかないな)

「シュヴァリエルさんがなんだって言うんだ!」

切り返される一撃を、俺の左腕に融合している突撃槍で受け止め、すかさず右の突撃槍で大剣を打って奴を大きく弾き飛ばし、「さぁ? なんだろうな、ふふ」挑発めいた笑みを見せてやる。少しでもいいから不信感を募らせ動きを鈍くさせてやる。たとえ不発だとしても、こんな奴に負けるほど俺は落ちぶれてはいないけどな。

「クソガキ・・・! ・・・・はっ、どうせつまんねぇ挑発だろ!? くだらねぇんだよ! 俺たちリンドヴルム・第0小隊ドラゴンハートは、最強にして絶対の忠誠者なんだよ! 迷いなんざ生まれる余地は無ぇっ!」

リンドブルム兵が“デュック・グラス”を水平に掲げ、「ハート4、行くぜっ!」その腹を俺に向けてきた。知っているさ、その魔術も。奴の右肩から6枚の氷の刃が扇状に伸びた。そして「食らいやがれ!」放たれるのは猛吹雪。

「あぁ、心地よい冷たさだな」

両腕の突撃槍を?十字に掲げ、「そらぁっ!」大きく振り払う。放つのは冷気の斬撃2つ。襲い来る吹雪を真っ向から斬り飛ばし、「うごぉぉぁぁぁぁ!!?」リンドヴルム兵――ハート4の“デュック・グラス”に着弾させる。パキパキとヒビが入る音と一緒に氷の破片が宙に散る。

「同じ神器で、どうして・・・!?」

「持ち主として使うのと、使い手として使うのとじゃ全然違うんだよ、小僧。さぁ、授業の時間だ。実演してやるからしっかり見ていろ」

右の突撃槍の刺突によって巻き起
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