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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico28其は数多の神器を携えたる至高の王〜Rex de Historia Fabularis〜
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†††Sideルシリオン†††
「それ以上俺の大切な家族と友達に刃を向けて見ろ。地獄に叩き落とすぞ」
すずかに攻撃を加えようとしていたリンドヴルム兵を睨みつける。奴が持っているのは魔造兵装の第103位、“氷纏装デュック・グラス”。使用者のどちらかの腕、もしくは両腕と融合するタイプの武装だ。武器の形は使用者によって違う。今回のリンドヴルム兵は身の丈以上の大剣としている。一番扱いやすい基本的なスタイルだな。
(しかし問題は、なぜ神器がこの次元世界にあるのか、ということだ)
大戦時から存続している世界も数多い現代の次元世界。リンドヴルムに神器の事を伝えたのはシュヴァリエルだろう。だからと言ってこうも簡単に数多くの神器が見つかるものか? 一体どこの世界で神器を発掘しているのか、確かめる必要があるな。
「『ルシル君!!』」
「ぅわっと!?」
考え事に夢中になっていると、リインとユニゾンしているはやてに抱きつかれて驚いた。そんなはやてに、どうかしたか?と訊こうとしたが出来なかった。はやては「う、ぅう・・ルシル、君・・・良かった・・・ホンマに、ぐす、目ぇ覚ましてくれて・・・ひっく、良かった・・・」俺が無事で良かったと、泣いていたから。泣いてくれていたから。
『良かったですぅ・・・! わぁ〜〜ん!』
「はやて、リイン・・・」
なんて温かい涙なんだろう。俺も「心配させてゴメン」はやてを抱きしめ返した。久しぶりにはやての温もりを感じる。また戻って来られて、俺としても嬉しい。ゆっくりとビルの屋上へと降り立ったそんな俺とはやての側に「ルシリオン!」シグナムと、「ルシル復活〜!」アリシアが駆け寄って来てくれて、「ルシル君・・・!」少年を抱きかかえたすずかが笑みを向けてくれた。このまま感動の再会、と行きたいところだが・・・
「なんだ、テメェ! 俺の仕事を邪魔してんじゃねぇぞ!」
リンドヴルム兵がそれを許してくれそうにない。神器の壁を破壊できないと諦めた奴が回り込んでやって来た。俺は「みんなは下がっていてくれ」そう言って奴と対峙する。と、「ルシル君! 起きたばっかやのに・・・!」はやてにコートの袖を引っ張られた。ポロポロと大粒の涙を流し続けるはやて。
「大丈夫だよ。今の俺、すごく快調なんだ」
はやての手に自分の手を添え、優しく掴んで袖から離させる。安心してもらえるように俺は満面の笑顔を浮かべ「ありがとう」礼を言い、逆の袖口ではやての涙を拭って見せる。
「シグナム、すずか。はやて達を頼む」
はやてやアリシア、そして少年をシグナム達に預け、このビルから離れて行ったのを確認した俺は改めてリンドヴルム兵と向かい合おうとして、「無視してんじゃねぇぞ!」先制攻撃を仕掛けられた。今の俺の手に神器化できるデバ
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