7部分:第七章
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刃を手に消え去ったって」
「そうだよ」
若者達は沙耶香のその言葉に頷いた。その顔は恐怖のせいかかなり引き攣っていた。
「あんた知っているのかよ」
「だったらわかるよな」
「あまりこの事件に関わらない方がいい」
沙耶香は静かな声でこう返した。
「そういうことね」
「ああ」
「こんな殺し方ってよ、間違っても普通の人間じゃねえぜ」
若者の一人が顔を背けて言う。そこには血生臭いものに対する露骨な嫌悪があった。それも通常の神経の人間ならば当然のことであった。むしろ沙耶香の方が異常なのだ。元々夜の世界に住んでいて闇を愛する彼女の方がだ。
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