6部分:第六章
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通り掛かりその目に入るのが女であるに過ぎないが。また沙耶香はそれを笑顔で受け入れる女であった。女の肌と香りもまた深く愛しているからである。
「けれど。それもよしよ」
「左様か。では楽しむのじゃな」
「ええ。同じように」
目がさらに細まる。今度は血を欲するように深紅の光を放つ。その光は花達を見るものとはまた違っていた。だが宴を見る目ではあった。
「そのピエロとも。ダンスを楽しんで来るわ」
そこまで言って姿を消した。沙耶香は一輪の黒百合を手に今摩天楼へと戻ったのであった。
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