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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第百一話 春の穏やかな一日 前編
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が、まさか勧められるとは思わず一瞬固まってしまう。
「おお〜、良いじゃん、フェイト。
リニス直伝の歌」
「そ、そんな恥ずかしいよ」
さらに予想外のアルフからの言葉に頬を赤く染める。
使い魔のアルフが味方なら問題ないとランディとアレックスもフェイトの歌に興味を持ち、さらに勧める。
その状況にアワアワし始めるフェイトだったが
「子供をいじめているのはアレックスとランディか」
「同居人をいじめるのは遠慮してもらいたいな」
「シグナム、リインフォース」
挨拶が落ち着き、食事をしに来たのか、現れたシグナムとリンフォースに振り返るフェイト。
「や、やだな〜、滅相も無い」
「ちょっと歌を勧めただけですよ」
対して焦ったのはアレックスとランディである。
夜天の書の守護騎士ヴォルケンリッターの将であるシグナム
元夜天の書の管制融合騎にして魔術師兼魔導師の衛宮士郎が守護騎士であるリインフォース
共に古代ベルカの騎士に相応しい実力であり二人まとめて相手にするなど無謀を通り越して自殺行為でしかない。
多少、強引な勧め方だったかもしれないが、いじめてなどいないとしっかり主張しないと命に関わると少し引き攣った笑顔で主張する。
もっともシグナムとリインフォースも本気ではないのですぐにカラオケのほうに視線を向ける。
「ああ、あの音楽端末と拡声器が一体化したデバイスか」
「……将、その表現はどうなんだ?」
カラオケ機器のシグナムのあまりの表現にさすがのリインフォースも苦笑する。
「そうなのよ。
リインフォースからも言ってあげて、いい加減こっちの用語を覚えてって言ってるのに」
料理を手にシャマルもシグナム達より少し遅れてやってくる。
シグナムはシャマルの言葉にわずかに首を竦めて見せて、改めて盛り上がっているほうを見つめる。
「……歌か」
ふと、そんなことを呟くと今度はフェイトに視線を向ける。
わずかに続く沈黙。
「あの、シグナム……なんで私をじっと、見るの?」
逸らされることの無い真っ直ぐなシグナムの視線に困惑気味なフェイトの年相応な姿にわずかに笑い
「いいじゃないか、聞かせてくれ。
テスタロッサ」
「ええっ!?」
シグナムのあっさりとしたお願いに驚きの声を上げるフェイト。
まさかシグナムにまで勧められるとは思ってもいなかったのだろう。
さらに
「あ、なのはちゃんとユーノ君がいた。
なのはちゃん、ユーノ君、フェイトちゃんの歌聞きたい?」
「聞きたいです!」
「僕も!」
「だそうだ」
シャマルが少し離れたところにいた、なのはとユーノにそんなことを大きな声で言うものだから、
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