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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
武器と……怨念?
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れすごいなぁ……どうなってんだろ」

式さんに聞いた話では、台座の下に魔石が取り付けられていて、石から生じる魔力を浮力に転用しているのだとかなんとか……
正直、田舎の山中で狩人だった僕には理解ができないが、まぁすごいものだというのは分かった。式さんがそう言うのならそうなのだろう。

やがて八階にたどり着くと、そこにはたくさんの冒険者が。みんな、俺と同じLv1なのだろうか。

このバベル、四階から八階までのテナントは全て【ヘファイストス・ファミリア】のものらしい。【ヘファイストス・ファミリア】といえば冒険者の武器や防具の超一流ブランド。一度式さんに連れられて得物を見たが、0の数が六桁とか当たり前だった。
が、この八階は【ヘファイストス・ファミリア】の下端鍛冶師(スミス)も作品を出しているらしい。
性能は一流と比べればあれだが、懐にも優しいし、その下端鍛冶師(スミス)にとっても自身の作品が店頭に並ぶのだ。
式さん曰く、うぃんうぃんらしい。意味は分からないが

「さて、どれがいいか……」

武器は刀と決めているので、そこは問題はない。多少高くても三〇〇〇〇〇あれば買えるだろうが、パディさんには計画的に使うようにと言われている。

「んー……無いな、刀」

が、金額云々の前に、まずお目当ての武器が見つからない。極東の伝統武器らしいから、生産数が少ないのだろうか

「店の人にでも聞いてみ……お?」

店員に聞こうかと考え付いたとき、ふと、店の片隅に目がいった。
かなり目立たない場所にあるが、設置された箱の中に幾つかの得物が無造作に放り込まれていた。

「これも売り物……のようだな」

近づき、手に取ってみれば値札がついていた。扱いがかなり雑だが、良さそうなのもあるかもだ。
他にも同じようなものがあったため、幾つか探すと、ついにそれを見つけた。

「……あった……」

手に取ったそれを鞘から抜いてみる。
美しい刀身に少し反ったような形状の片刃の剣。刀だ。

そして同時に、惹かれた。

その刃文は真っ直ぐでその刀をより美しく見せ、力強い銀光を放っていた。
長さも【烈】より少し長い程度。重さも俺にはちょうどいい。柄も黒でより刀身を際立たせている。

俺の意識を掴んで離さないこな刀。制作者の名が掘られているようだった

「……ヴェルフ・クロッゾ」

覚えた。多分、もう忘れない

値段も一〇二〇〇〇ヴァリスだったので、すぐに買った。帰ってからじっくりと鑑賞することにしよう。

「あとは、弓だな。さっきのヴェルフ・クロッゾって人のがあればいいんだけど……」



ーーーーーーーーーーーー



で、だ。弓もあった。
早速買った。お値段一〇〇〇〇〇ヴァリス。
合計
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