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機動戦士ガンダムSEED PHOENIX
PHASE-01 怒れる瞳
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なに!?」

避けられた事実に隙を見せたガイアに向かって、ザクはシールドスパイクを向けて突進をかます。

「ううっ!」

その衝撃でガイアは手持ちのビームライフルを落としてしまう。

「こいつ…」

目の前の敵はただの雑魚じゃない、戦士として育てられた勘が鳴り響き、ガイアはビームサーベルを構える。それを見て、ザクはシールドからビームトマホークを抜いて迎え撃つ。

互いに相手のシールドへ手持ちのエモノを振りおろし、一時は膠着状態になるが、馬力で勝るガイアがザクを押し飛ばした。それを好機と見て横薙ぎにビームサーベルを振るうが、ザクはバックステップでサーベルを避ける。しかし第二撃は避けることができず、後方へ弾き飛ばされてしまう。

「ステラ!!」

ザクの背後からサーベルを構えたカオスが接近し、飛び掛かる。

「もう一機!」

カオスはザクの左ひじから先を切り落とし、さらに追撃に入ろうとする。

だが、

ドン!!ドオン!!

突如カオスの胴体が爆発し、カオスが真横に弾き飛ばされる。カオスを襲ったものがミサイルだとは、その場の誰も気付くことができなかった。

「ううっ!?」

驚くカオスの目の前を飛び去るコアスプレンダー。そして上空においてまずはレッグフライヤーとドッキングを開始。パイロットの紅い瞳がわずかに細まる。ドッキングに成功したレッグフライヤーは収縮していた両足を展開。次はチェストフライヤーとドッキング、胴体を展開。バラバラだった各フライヤーは、あっと言う間に、フェイズシフトダウンこそしているが、まぎれもなく『ガンダム』の姿をしていた。最後にシルエットフライヤーが背中にドッキングされると、ガンダムの全身に電流が通りVPSが展開、機体は白を基調に赤色が各部に配色された『ソードインパルス』となった。

「なに!?」

インパルスは両手に一本ずつレーザー対艦刀エクスカリバーを構えて、ザクをかばうように着地。そして両手のエクスカリバーをドッキングすると、頭上で回転させた後見事な”サンライズ立ち”を披露する。

その様子を、デュランダルはモニターを通して、わずかに笑みを浮かべながら見ていた。

「なんで、こんなことを…また戦争がしたいのか!?アンタたちは!!」

それは、戦争によって目の前で父を、母を、そして妹を失った少年の、心からの叫びだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
平和よ、どうか安らかに、穏やかに
失われた魂に誓い、また自らも心から望んだ言葉
偽りだったわけではない
だがそれは、追えば逃げてゆく幻か
次回、機動戦士ガンダムSEED PHOENIX『戦いを呼ぶもの』
新たなる力、飛べ!インパルス!

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