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インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら
第7話《人をやめる時》
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う、わかりますね?」

近くの雑木林に足を踏み入れたあと、山田先生だった人、変装していたスコールが呟いた。

あぁ、やっぱり。

一夏は恐ろしく冷静だった。どこかで、こうなることに気づいていたから。

「なんで、俺にそこまでこだわるんですか。」

「さぁ、何ででしょう」

スコールはとても楽しげだった。

大きく育った木々からの木漏れ日が若葉に降り注ぎ、吹く風が木々を揺らしている。旅館内とはまた違う静寂の中、若葉や折れた枝を踏む音が辺りを彩る。

どれくらい歩いただろうか。おそらくそこまで長く歩いていないのだろうが足場の悪さからか、背中にはじんわりと汗が浮かんだ。

ふと、前を見ると木が生えていないところが見えた。

いや、木が斬り倒され、無造作に生えた五本ほどの切り株が埋まったままだ。

その切り株の中でも、一番日差しが当たらない切り株にスコールは腰かけた。既にISによる変装は溶けており、その姿はいつもと同じ、女性用スーツを身に付けていた。

「ふぅ、思ったより暑くなったわね」

そういいながらスコールは手で顔を扇ぐ。

「どうしたの?怖い顔をしちゃって」

「まだ、俺を半IS人間にしようとするんですか。」

「あたりまえじゃない。あなたはとても才能があるのよ」

スコールは、取り出したISのコアを光にさらした。

スコールの掌ほどのコアが日差しを反射し、目に痛いほど煌めいている。

「一夏君。これを見てみて」

投影ディスプレイが俺に向けて写し出される。そこに写っていたのは、白銀の機体。頭部から一対の翼が生えている。

「この機体は、『銀の福音』といって、ハワイ沖で試験稼働されていたのだけれど、今、制御下を離れて暴走しているの。あなた達が自室待機しているのも、このせいよ。」

「こんな事態なら、先生方や専用機持ちの人たちが対処に当たるでしょう。なにもすることはありませんよ。」

「専用機持ちはやられちゃったみたいよ。」

一際強い風が吹いた。木々の葉を揺らし静かな音をたてる。

「まだ、止めとはいかないけれど。軍用開発されたIS、それに専用機持ちの子達に随分と、傷付けられたようだから。危険物として排除されるんじゃあないかしら。」

太陽が雲に隠れ、辺りが暗くなる。その瞬間を見、スコールは立ち上がり、液状化し宙に浮くISのコアを俺に差し出した。

「先生方は辺りの人々の避難に追われてる。増援もまだ時間がかかるわ。」

俺の頬を汗が滑り落ち。

地面に落ちた枝を濡らす。

「あなたが行けば、まだ間に合うわ。」

スコールが一歩、また一歩と俺に近づいてくる。

これを飲めば、俺は人でなくなる。スコールの実験材料になる。代償がある。下手
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