Life12 暗躍を照らす光
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ような瞳で見続けていた。
−Interlude−
ほぼ同時刻。
ゼノヴィアは自分の窮地を救ってくれた白銀の魔剣士を見上げていた。
疑問付で。
「助けてやったのに、誰だとはご挨拶だな。ま、求められてもねぇし解らねぇでもないけどよ」
「・・・・・・・・・」
重装な鎧を着こんだ魔剣士から出た声音は、口調は荒いが意外にも女性のモノだった。
「何な呆けてるけど、立てるか?」
「え?あ、はい」
地面に尻をついているゼノヴィアに向けて手を差し出す。
それに咄嗟に手を掴んで引っ張り上げてもらえると思いきや、勢いがあり過ぎた。
「そーら、よっ!!」
「な、何・・・を・・・・・・!?」
モードは、ゼノヴィアを引っ張り上げるのではなく、自分の背後に置いて隠すようにした。
そしてそのまま、ゼノヴィアの背後に迫っていた1体と自分を取り囲むように迫っていた4体及び中距離から投擲された短剣を横薙ぎに斬り伏せた。
あまりの強烈な一撃に、計5体のアサシンは呻き声や悲鳴を出す間もなく一瞬にして魔力の塵芥へと還り、10本前後の短剣は悉く叩き落された。
「おっのれっっ!!」
全体見えるような位置に陣取っているアサシンの核と思える存在は、個にして群である自身の一部が次々に屠られている現実に、髑髏の面の下で歯ぎしりしていた。
そこに背後から、頭からつま先まで完全な黒づくめの格好をしたレヴェルが現れた。
「苦戦しているようですね?アサシン」
「マスター!・・・・・・面目次第もございません」
「言い訳をしないのは潔い良い事ですが、時間を掛けてはこの度の作戦の全てが無駄になります。時間差で仕掛けますよ。いいですね?アサシン」
「・・・御意」
レヴェルの提案に即座に行動するアサシン。
多くのアサシンの中でも筋力が高いモノを前衛に、それ以外は後衛として短剣の投擲による援護をさせる。
そんな風に瞬時にそれぞれの個に伝達させたアサシンをよそに、黒尽くめ姿のレヴェルはいつの間にかにその場から消え失せていた。
「おーおー、無駄に湧き出てきやがるな。まるでゴキブリみたいだぜぇ」
「貴様っ・・・・・・!」
「あ、あのあんまり挑発しすぎるのは如何かと・・・」
自分たちを囲むアサシンの集団に対してもぶれない反応の上敢えて挑発するモードに対して、ゼノヴィアは流石にビビりながら制止しようと試みる。
無駄なようだが。
「下手の挑発に構うな。一斉に攻撃する」
アサシンの核を合図に、先ほどのくらべものにもならない数のアサシン達がゼノヴィアとモードを囲みながら突進して行き、その間を縫っ
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