第10話
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」
「あれ?もしかして織莉子さん、学校で友達居ないの?」
「さやかちゃん、失礼だよ!」
「何人か親しい人は居たけど、こうやって一緒に遊ぶのはキリカとあむが初めて。」
さやかの失礼な質問にも、織莉子は怒る事無く答えた。
「そうなんだ。それって、やっぱり織莉子さんが綺麗過ぎるからかな?あたしも最初、あたしなんかが御一緒してもいいのかなって思ったし。」
「私も。」
「実は、あたしも最初は・・・」
「あむまで!?」
さやかとまどかだけじゃなくて、あたしもそうだったと知って織莉子はショックだったみたい。ヤバ、やっちゃった。
「でも、それだけ織莉子が綺麗だって言う事だよ。」
すると、キリカがフォローに回ってくれた。ナイス!
「ありがとう、キリカ。それじゃあ、まずまずはどこに・・・」
「グスッ、グスッ・・・」
織莉子が予定を聞こうとした時、泣き声が聞こえた。その方向を見ると、小学生の女の子が泣いていた。
「あれ?あの子・・・」
「え?もしかして、あむちゃんの知り合い?」
「ううん。この前ちょっと見かけただけ。」
あの緑色の髪をツインテールにした子は、この前キリカと織莉子と一緒にクレープを食べていたら、あたし達の方を見ていた子だ。
「どうしたの?」
すると、いつの間にかあたしは女の子に近付くと話しかける。
「お父さんとお母さんが、何処かへ行っちゃって・・・」
「そう。迷子になっちゃったんだ。探すのを手伝ってあげるから、泣かないで。」
「うん・・・」
「って訳だから皆、ちょっとだけ待ってて。」
「何言ってんのさ。あたし達も手伝うよ。ね、まどか。」
「うん。」
「え?でも・・・」
「私はこの街を守る魔法少女だよ。その為には、魔女を倒すだけじゃなくて小さな人助けもして行かなくちゃね。」
「私もだよ。」
「ありがとう。ええと、キリカと織莉子は・・・」
「もちろん、私も手伝うよ。仲間だから。」
「私にも、手伝わせて。これくらいならいいわよね?」
「ありがとう。それじゃあ、君の名前を教えてくれるかな?」
皆が協力してくれる事が決まって、あたしは女の子に名前を聞いた。
「ゆま。千歳ゆま。」
「千歳ゆまちゃんのお父さんとお母さん、何処ですかー!」
あたし達は近くを探し回った。でも、どれだけ探してもゆまちゃんの両親は見つからない。
「全然見つからないね。」
「何処行っちゃったんだろ?」
あたし達も大分疲れていた。それを見てゆまちゃんが不安そうな表情をする。その時、織莉子がゆまちゃんに聞いた。
「ゆま。あなたが何処でご両親とはぐれてしまった
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