第10話
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お嬢様?何処で知り合ったの?」
「ええと、昔キリカが親切にしてもらって、その繋がりで。」
「それだけ?何か凄いね。」
「あの、どうかしたかしら?」
その時、織莉子が声をかけて来た。
「な、何でも無いよ!」
「そう。ところで、何でさやかは肩にぬいぐるみを乗せているのかしら?」
「「「「えっ!?」」」」
あたし達は織莉子にキュウべえが見えている事に驚いた。すると、キュウべえは織莉子に話しかける。
「おや。僕の事が見えているみたいだね。」
「しゃ、喋った!?これはさやかの腹話術かしら!?」
「それは違うよ。ほら。」
すると、キュウべえはさやかの肩から飛び降りて織莉子を見上げながら言った。
「織莉子、僕と契約して魔法少女になってよ。」
その結果、あたし達は織莉子に魔法少女とついでにしゅごキャラについて説明する事になった。
「魔法少女に魔女、それにしゅごキャラ?」
「そう。織莉子はどうするの?」
「僕は決して強制はしないよ。」
あたしとキュウべえがそう言うと、織莉子は腕を組んで悩み始めた。
「今の私には特に願いは・・・あ、一つだけあったわ。」
「何だい?」
「ケーキ作りが上手くなりたいの。好きで何度も作っているんだけど、中々成功しなくて・・・」
意外と可愛らしい願いで、私達は思わずクスリと笑ってしまった。
「え!?何かおかしかったかしら?」
「そんな事無いよ。ただ、織莉子って結構大人びてるから、意外と可愛らしい願いだなあって。」
「そう。あの、キュウべえ。あなたはどう?」
「僕としてはどんな願いでも構わないよ。」
「それじゃあ・・・」
「ダメ!」
その時、キリカが織莉子の契約に待ったをかけた。
「どうしたの、キリカ?」
「織莉子。魔法少女の戦いって、結構命懸けなの。私も手伝ってて死にかけた事があるし、私は反対だよ。織莉子に危険な事をして欲しく無い。」
「でも、そう言うあなたも、そんな危険な事をしてるじゃない。」
「それは、そうだけど・・・」
織莉子の返しにキリカは言葉を詰まらせる。そんな中、助け船を出したのは意外にもさやかだった。
「でも、織莉子さん。その願いは戦う運命を受け入れてまで叶えたいものなんですか?」
「それは・・・」
「あたしも、それで悩んだ結果決めて魔法少女になったんです。」
「・・・分かったわ。もう少しゆっくり考えてみる。」
「はい。きっと、そうした方がいいと思います。」
織莉子の契約が保留になった後、あたし達は今日の目的のショッピングに向かった。
「こんな大勢で一緒に遊ぶのは初めてね。
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