機動戦士ガンダムSEED編
第15話 後編
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うからな。
『あの後考えてみたんです、この艦に残った理由を。…僕はただトールやミリアリア、皆を守りたくてあの艦に残ったんだって』
『……フレイの事で一回逃げてしまったけど、あの時の自分の気持ちを嘘にしたくありませんから』
そう語ったキラの顔は迷いの類は見られず決意に満ちた表情だった。
…一瞬、こいつ性格こんなだっけ?と思ってしまったがこれならもう大丈夫だろう。
「決意は固まったみたいだな、ならもう言う事はない。…頼むぞ」
「はい!」
キラとの通信を切った直後、激しい揺れが格納庫内を襲う。敵の攻撃を迎撃してその内のいくつかが被弾した衝撃だろう。早く出撃する為直接ブリッジに許可をもらう事にした。
「ブリッジ、今すぐ出撃許可をもらいたい!」
この通信に出たのはミリアリアだった。オレの通信を聞くやいなやミリアリアはすぐにマリューにこの事を伝え始めたが、何やらあったらしく慌ただしい事になっているようだった。
「何があった?」
『あ、いえ。キラが出撃するとブリッジに通信を…』
なる程、キラも許可をもらう為に通信を入れたか。そりゃ今までショックの余り部屋に籠もってたのにいきなり戦う気になったのは驚くだろうよ。
「キラなら心配はいらない。決意も固まってるみたいだし、もう大丈夫だ」
『はい。あの…』
「ん?」
『キラの事、ありがとうございました』
いや、原因がオレにもあったからなんだけどな。あいつの相談にのったのは。
その後ブリッジでの話はまとまったようでミリアリアからその旨が伝えられる。
『出撃許可が出ました。リニアカタパルトまで移動させます』
「了解」
ジンはリニアカタパルトに固定され、いつでも出撃可能な状態になった。さて、久しぶりの地上戦だ。あちらはこちらの事を地上戦を経験した事がないだろうと思っているだろうが、例外がいる事を教えてやろう。
「ジン、悠凪・グライフ出るぞ!」
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