機動戦士ガンダムSEED編
第15話 後編
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それって、戦わなきゃいけないって事ですか」
「少なくとも副長達はそうさせたいみたいだな。ストライクという戦力を格納庫で寝かせておく訳にもいかない状況だからな」
「そう…ですよね」
キラも今の状況はある程度わかっているようだ。だが、未だに戦う決心はついていないようでその表情は暗い。
…やはりオレは余計な事をしてしまったのだろうか。
「別に強制という訳じゃない。戦いたくないというんなら整備班を手伝うとかそういう仕事もある」
「僕は…」
「…まあいいさ。答えを急がせることはしないが、これは避けては通れない選択肢だ。そして後戻りもできない。それを踏まえた上でよく考えておくといい」
「…はい」
ふと時計を見やるといつの間にかかなり時間が経っていたようだった。次の戦闘の為にも少しは睡眠をとっておくべきか。
「時間が時間だからな、オレはこれで失礼させてもらうよ」
こうしてキラの部屋を退室し、オレは自分の部屋に戻っていった。
ヴー!ヴー!ヴー!
深夜、日付も変わりあと数時間で日の出を迎える時間帯。突如アークエンジェル全域にアラームが鳴り響いた。
予め敵襲がある事を知っていたので睡眠は少しだけに留めあとは起きて待機していたのだが、敵の方もこんな夜遅くにご苦労なことだ。
部屋を出て控え室へと急ぐ。控え室へはそこまで時間を掛けずに辿り着く事ができ、すぐさまパイロットスーツに着替え今度は格納庫へ向かう。
「装備はどうするんだ。悠凪の兄ちゃん!」
格納庫へ到着したオレの元にスパナを持ったマードックがやって来る。装備に関して聞いてきたが今回は敵の土俵である上に数でこちらが劣っている。いや、数ではどちらにしろ終始こちらが劣っているがそれはさておき、そんな状況下で火力のないジンが勝つにはできる限り素早く敵を討つしかないな。
「通常の装備で構わない。身軽にいきたいからな」
「了解。坊主はもう乗り込んでるぜ」
「何?!」
キラがストライクに乗り込んでるっていう事はあいつ戦う気になったという事か?
気になったオレは詳細を確かめる為すぐにジンに乗り込みストライクへ通信を繋いだ。
「ちょっといいか」
『何ですか?』
モニター越しで見たキラの様子は部屋で見た時とは違って不安定な感じは全くなく問題ないように見えた。だがまだだ。安心するのはまだ早い。
「キラ、お前…いいのか?」
『…はい、僕も戦います』
「…あの時も言ったが、もう後戻りはできないぞ。構わないのか」
そうキラに訪ねる。これからの戦いは熾烈を極める。今回のように何かある度に落ち込んでいてはとてもじゃないがやっていけないだろ
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