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機動戦士ガンダムSEED編
第15話 後編
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それは間違ってなかったと思うんです」
「……」
「僕は、……イージスと戦っている時、心のどこかでイージスと戦うのを躊躇していたんじゃないかって思えて」
「何故そう思う」
「………それは」

 キラはその続きを口にするのを躊躇っているようだ。まあこちらとしてはその理由はわかっているから無理に追及するつもりはないがな。
 言わなくても構わないと言おうとするが、その前にキラは決心がついたらしくその先を言い始めた。

「イージスのパイロットは僕の、……昔の友達なんです」
「…!」
「小さい頃月で暮らしていた事があって、その時仲が良かった子がいたんです」
「…そいつがイージスのパイロットか」
「はい…、名前はアスラン・ザラ。彼がプラントに行ってからこの戦争が始まって、連絡も取れなくなりました。アスランは戦争を嫌っていたからザフトには入らないと思ってたんです。なのに…」
「戦場で再開する事になったという事か」

 キラは首を縦に振る事で肯定の意を示す。しかし、何故オレなんぞに話す気になったのやら。これってキラにとってかなり重い問題だった筈だよな…?

「だが、仮にお前があの戦闘でイージスと戦うのを全く躊躇していなかったとして果たして結果が変わったのか?相手は正規の訓練を受けた軍人で、片やお前はストライクを動かせたから戦闘に参加させられている一般人だっただろう。心の持ちようだけで結果が変わる程イージスのパイロット、アスラン・ザラは弱い相手じゃないだろうに」
「それは…そうですけど……」
「それにな、フレイ・アルスターの言った事は完全なる八つ当たりだ。奴が本来恨むべきは先遣隊を襲ったザフトだけで、味方であるお前に恨みをぶつけていい道理はない。お前を復讐の為の道具にする事もな」
「………」
「まあ、それでも自分の事が許せないってんならオレから言える事はもうない。ただ、お前何でオレにそのアスランって奴の事話してくれたんだ?」
「それは…よく、わかりません」
「わからない?」

 わからないって、何故だ? 友人達にも秘密にしてきた程の事だ。オレなんかに話したからにはそれなりの理由があるものだと思ったんだが……

「ただ何となく、悠凪さんには打ち明けてもいいんじゃないかなって思ったんです。何でそんな風に思えたのかは自分でもわかっていないんですけど……」

 本人がわからないってどうなんだろうか…。もしかして信頼してくれてるとかは………無いな、うん。

「……まあいい。ちょっと不思議に思って聞いただけだしな。それよりもお前はこれからどうするんだ?」
「どうするって……」
「お前はあのシャトルに乗らずにここに残った、その時点で民間人として艦を降りるという選択肢を捨てたのと同義だ。つまりお前は軍人として扱われる」
「…
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