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黒魔術師松本沙耶香 仮面篇
18部分:第十八章
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多い。沙耶香はそれに倣ったのである。時として宝石やそうしたものを出すが今回は札を出したのであった。
「どうぞ」
「有り難うございます。それでは」
「ええ。またね」
 沙耶香は夜食と美酒を楽しんだ後でまたホテルマンを呼んで食器とボトルを下げさせてもらうとシャワーを浴びて一糸纏わぬ姿となりベッドの中で眠った。朝起きた時はもう清々しい朝であった。
 その白い裸体を起こす。目の中に眩い光が差し込んで来た。
「あまりニューヨークの朝らしくはないわね」
 それが彼女のこの朝への感想であった。
「どうにも。もっとけだるくて退廃的な朝だと思ったのだけれど」
 沙耶香はそちらの方が好みである。しかし今更言ってもはじまらない。
 そのままの姿でシャワーを浴びて服を着る。そうしてホテルを後にするのであった。

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