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黒き天使の異邦人
第3話 一人の少女の出会いとこれからの事
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ッ!帰還の時を狙われたのかよ!?」


 そうしてアストラナガンのセンサーに艦の反応が現れる、今までエンジンなどの探知される恐れのある物を全て止めて無音で波に乗られていた事で気付かなかったのだろう。
 こちらが回避することを想定していたのか、すぐさまセンサー上に実体弾が多数(数としては20以上)表示され海面から一気に飛び出してくる。


「T−LINKシステム起動!念動フィールド展開!最大出力!!」


 こちらに向かってくる魚雷、否、空も飛翔していることから魚雷とミサイルのハイブリットと言える平気なのだろう。
 それら全てに特徴的な反応、重力子反応が確認された為にT−LINKシステムを起動させて全ての魚雷を念動フィールドで受け止めると同時に、真っ黒い深淵とも言える深く黒い闇がこちらのフィールドを飽和してダメージを与えようとするものの、俺は機体を上昇させてこれ以上の消費を回避する。
 弾頭が爆発してその場に残るだけだった先ほどの魚雷の光は目標を失ったために、少しの間は強く輝いていたがすぐに輝きを失って消え去った。

 ここでようやくセンサーの全てが敵の解析を終了させ、コックピットの中にデータを送ってくる。


「潜水艦が3隻か……」


 センサーに表示されているのは、アオガネのデータベース内で確認した事のある大型潜水艦である伊号400型が2隻と思われる艦影に、それほどの大型ではないが別の大型巡航潜水艦が1隻の艦影を映し出していた。
 前回の戦いの時には敵が新の力を発揮できる場所が水上である水上艦が相手であったから、まだやりやすかったんだが、前の戦闘後にこちらが海に潜っていく所をどうやら見られていたようだ。

 だからこそ潜水艦での待ち伏せという手段に出たんだろうな、


「ここから俺が取るべき戦闘手段はどうするべきか……」


 下手な戦い方をすれば派手になり過ぎるほどの力を秘めた機体だ、下手を打って地球の環境がダメになりました。
 なんてシャレにならない事態だけは引き起こしたくはない、俺がいた所とは別の地球ではあるけど、同じ地球ではあるんだから自ら進んで環境を破壊する真似はあまりしたくはない。

 まあ俺の命が掛かるような場面に直面したら容赦なく普通にガンガン戦うけどな。


「アキシオンキャノンにインフィニティ・シリンダーは論外、特にアキシオンキャノンなんて使ったらどんな影響が出るか分からん」


 アキシオンと呼ばれる暗黒物質(ダークマター)を打ち込んで超重力空間(グレートアトラクター)へ通じる穴をあけて対象を問答無用で超高重力空間へと叩き落とし、叩き潰すというトンでも兵装は、宇宙ならともかく地上で使えばどんな影響が出るのかが分からないから論外だ。
 ゲームでは何事もなかっ
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