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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
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朝露の少女
第32話
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『ですが、隊長含めた3人が死亡するという結果となり、キバオウ派は窮地に立たされました。ですが3日程前、キバオウは最後の悪足掻きとして、シンカーを罠に嵌めて、街の隠しダンジョンに置き去りにしたのです。』
サチ『3日前に?シンカーさんは無事なんですか?』
ユリエール『無事というメールは着ましたが、何でも非武装だったそうですから…オマケに強力なモンスターが沢山いるので、突破は無理との事です。更に最悪な事に、転移結晶も持っていないと……。』
キリト『それで、俺達に協力して欲しいと?』
ユリエール『そうです。私のレベルではとても無理ですし、オマケにアテが居ないんです。』
ユリエールの話を聞いたキリトとサチは顔を見合わせると、直ぐに答えを出した。
キリト『解りました、協力しましょう。』
サチ『困った人は、助けるのが、私とキリトの流儀ですから。』
ユリエール『ありがとうございます。』
キリトとサチの言葉を聞いたユリエールは、2人にお辞儀した。
ーーーーーーーーー
その後武装したキリト達は、ユリエールの案内で街の隠しダンジョンに向った。
因みにユイは、キリトに抱っこされている。そして一行は、隠しダンジョンの入り口に到着した。
だが、その場所を見たキリトとサチは驚愕した。
サチ『ここって……。』
キリト『黒鉄宮の…中じゃないか……?』
その入り口は、<軍>の本拠地の地下であった。元ベータテスターのキリトとサチでさえ、この存在は知らなかった。
っという訳で、一行は隠しダンジョンの中に入った。道中で、モンスターの群と度々遭遇したが、キリトとサチのレベルは90超え、しかももう少しで100に到達する辺りまで上げているので、2人の敵ではなかった。
モンスターを全て返り討ちにしながら、奥へと歩いて行った。
隠しダンジョンに入って1時間程経過した頃には、既にダンジョン最新部に到達していた。最新部の奥には安全地帯があり、そこでシンカーは助けが来るのを待っていた。
ユリエール『シンカー??』
叫んだユリエールは、シンカーの元に急いだ。
シンカー『ユリエール、来ちゃ駄目だー??そこには強力なモンスターがいるんだーー??』
シンカーは叫んだが、ユリエールには聞こえない。
その時、十字路となっている通路の死角から、高さ5~6mあるかないかくらいの大きさのモンスターが姿を現した。モンスター名は〔フェイトル・サイス〕、直訳すると“運命の鎌”。
サチ『ユリエールさん、戻って〜〜??』
サチは叫んだが、その時には、モンスターがユリエールに鎌を振り下ろした直後だった。
〔フェイトル・サイス〕の鎌が、ユリエールの身体を切り裂こうとしたその時…、
≪ガキンッ??≫
キリト『……。』
キリトが2本の剣で、攻撃を止めた。すると〔フェイトル・サイス
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