ベゼドラ
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
彼はピクリとも動かない。
「何処までも忌々しい。……が、それも今日で終わりだ。全部喰らってやる」
絨毯との隙間に差し込んだ手が、ロザリアの胸や腹部を撫で回す。
倒れた時、僅かに開いた足の間に神父が膝を入れた所為で、暴れれば暴れるほど彼女はみっともない格好になっていく。
「離 せッ! ウェーリが……ウェーリを治させろ、クロスツェル! お前は神父なんだろ!? 人を助けるのが役目なんだろ!? 困ってるヤツが目の前に居るんだから、助けさせろよバカ野郎ッ!!」
ロザリアは泣いていた。力が使えないと気付いたのだろう。相当焦っている。
だが、神父は止まらない。
さらりと流れる白金の細糸を顎で払い落とし、露になった首筋に血が滲むほどきつく犬歯を食い込ませた。
皮膚を破る瞬間、痛みで掠れた悲鳴を上げ……抵抗がぱたりと止まる。
「っ!?」
「……どうだ? 身動きが取れない屈辱は。これがお前が俺にした事だ。その体で思い知るが良い」
上半身を起こした神父は、破いたワンピースを乱暴に剥ぎ取り、最後までロザリアを護っていたショーツをも引き裂いた。
「やっ! なに!?」
長衣の袖から涙型の透明な小瓶を取り出して、ぬるりとした中身を直接ロザリアの臀部に垂らすと、小瓶の底で円を描くようにそれを塗り広げる。そのまま普段は隠れている割れ目を辿り、奥へと繋がる入口付近をぐっ、と圧迫した。
「やめろ! そんな事してる場合じゃな……ッ! クロスツェル!」
本人の意思では指一本も動かせない体が、神父に押し付けられる小瓶に反応してビクビクと小刻みに跳ねる。そうしている間もウェーリの心配をするロザリアに、神父は小さく舌打ちした。
「いッ……」
小瓶を投げ捨て、右手の人差し指が入口を浅く抉る。塗り付けた液体で多少湿ってはいるが、難無く総てを受け入れられるほどには濡れてない。
なにより、
「お前が男を知らなかったとは、意外だ」
「なっ…… あッ!?」
左手が隙間を開き、指を入れたままの場所にヌルヌルと舌を押し付ける。
下半身を襲う未知の感覚に、ロザリアの全身から汗が噴き出した。
「やめろ、何をして…… っ!」
熱い吐息が、唾液が、指を伝って内側へ流れ落ちる。淫らな音を立てつつ異物を拒んで縮む壁を、濡れた指先でゆっくり丹念に解しながら探るように奥へとうねり進む。届く範囲を余す所無く何度も何度も擦り上げ……やがて、ある一点を突いた瞬間。ロザリアの脚が大きく跳ねた。
「此処か」
「や めろ! やめろクロスツェル! いやだ! やっ……ああッ」
刺激に応えた体が、其処に透明な蜜を大量に溢れさせる。
より滑らかに動き出した二つの侵入者が内側で暴れ回り……動かないウェーリを涙目に映したまま、ロザリアは初めての
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ