九校戦編〈下〉
九校戦九日目(2)×デスサイズで刈られそうになった工作員と一科生・二科生の違いについて
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「その感じだともう情報が回っているのか、蒼太も一緒にいたが余りにも殺意を飛ばしてから止められなかったらしい」
「あの怒気は久し振りでしたので・・・・」
「一真様が怒気をするのは、随分と久し振りよね。何やらデスサイズを見せたのか、本物の死神がいたと噂されているわよ」
まあ兄貴が妹のために怒るのは、とても当たり前の事でもあるがその前に父と娘の関係なので怒りをして当然だと思う。深雪は泣かずにしていたので、俺は優しく声を掛けた。
「今日はお前の晴れ舞台なのだから、身贔屓に聞こえたとしてもそれを思う輩はいないと思っている」
「私だけじゃないのですからねお兄様。ですが、そう怒ってくれた事で他校や一高の生徒らはこう思ったのではないのかと」
俺が怒ると周辺に血溜まりが発生するので、目線を周りに向けても息を潜めて物陰からこっそりと見ていた視線があった。
「あら一真君。大会本部から当校の生徒が暴れていると言われた時は、一体全体何事かと思ったのだけれど不正工作を見つけて尋問をしていたと聞いた時は驚いたわ。それに本物の死神が現れたと聞いたから、何だろうと思っていたのだけれど今までの不正工作をしていた輩を殺す様子だった、と既に他校から噂が飛び交っていたようね」
「本物の死神なら目の前にいますが、さっきまでデスサイズを担いでいましたからね。それにしても流石は生徒会長、生徒達の代弁者とも言いましょうか。ですがご安心を、怒り狂う程暴れてはいないので。何やらここの空気が可笑しいので、私は深雪と共に作業室に参ります」
怒り狂う程暴れていないと言った後に、作業室に行く前に浄化の風でここにいた生徒らは怒り狂う事が何もなかったかのよな状態となっていた。夜明け前からどんよりと曇った空は、二試合目の始まる九時半頃になってから晴れてきた。まあ雲はぼちぼちとあるが、星明りが邪魔だと思う者もちらほらいるようなので天空神ゼウスに夜空に少々雲があるように仕向けてくれた。
「今日はとてもいい天気だそうで、このままの天候もこのままになるらしいぞ」
「夕方になってもこのままという事は、何かしらお兄様がやったのですか?」
「今はそういう事にしときましょうか深雪様。今は近くに人がおりますので、天候関連については人がいない時にでも」
「その方がいいかと思いますな。一真様の怒りも浄化によって、綺麗サッパリ無くなったようですからな〜」
「俺が怒ったのは実に久しぶりな感覚だったが、夜からの前払いが既にあるようだな」
予選を通過して夜の決勝に進む事を前提とした会話が聞こえてきたので、少し離れた椅子で聞いていたあずさは呑気だとは感じなかった。一般に一年生と二年生以上の実力差は、二年生と三年生の実力差よりも大きい。魔法の専門教育は、高校過程
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