九校戦編〈下〉
九校戦九日目(2)×デスサイズで刈られそうになった工作員と一科生・二科生の違いについて
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と今度はテメエらに殺気ぶつけようか?」
係員を押し潰しながら、周辺を見たら誰かが死神と言ったので周辺一帯にいる生徒らに睨みつけた。そして短剣を地面から抜くと、短剣からデスサイズとなってから先っちょをそれぞれの生徒に向けて言った。名指ししたデスサイズを向けると全員の首が横に振ったからか、目線を周辺から係員に向き直した。それも鎌を片手に持っていたので、本物の死神がここにいるみたいだったと蒼太が言っていた。
「へえ〜お前が全ての事を関わっていないと言いたいのか、だったらここで死ぬという選択しかないな」
右手にあったデスサイズを短剣に戻してから、その剣先を男の首に向けた。それを見ていた者達は目を逸らす事が出来ずに、全員が思った事は同じ光景を想像していた。この少年の剣先は、この哀れな罪人の首を容易く首チョッパ出来ていたとか血溜まりの中に無慈悲な裁きを執り行うだろうと思っていたからだ。と同時に烈に合図を送ったのでちょうどよく来た烈だった。
「一体何事かね?」
その避け得ない事は、穏やかな老人の声によって回避された。威圧感も厳しさもない春風のような声や声の波動によって、その場で蹂躙していた殺意やら殺気を中和してくれた。
「その声は烈か?少し待て、今すぐコイツを殺さないと俺の気分が解せない」
「一真様、落ち着きなされ。その気持ちは分からなくもないが、今その男を殺せば他校やら一高から友が離れていってしまいますぞ」
「・・・・分かったが、コイツを取り押さえろよ。逃げないようにな?」
そう言ってから、殺気やら殺人をしようとしていた目を閉じてから短剣は空間にしまった。そしてしばらくしてから、目を開けるといつも通りになり立ち上がって蒼い翼の警備兵が取り押さえたのだった。
「一真様、新人戦では実に良かった試合であった。それより一体何事かね?一真様が殺気やらを出す程のかね?」
「烈が来てくれないと俺はコイツを殺していた。まあいいとして、コイツがウチの選手が使用するデバイスに不正工作を行われていたので犯人を取り押さえて尋問していた所だ。最もコイツがしたのは、電子金蚕を仕込んだ魔法師だったぞ」
「ふむ・・・・確かに異物が紛れているが、やはり一真様は凄いですな。見ただけでこれが電子金蚕だと分かるのは、並みの魔法師以上かと」
尋問をしていたと言ったが、俺の殺気や殺意に凍り付いた者は誰もがその言葉は嘘だと言いたい。が、俺が目を周辺に向けていたので何も言えずにいた。尋問だけで済んだ事ではないが、九島老師とタメ口で喋っている事がもっと驚愕した事だった。それも電子金蚕というキーワードを聞いた事で、どういう魔法なのかを疑問符出ていた。
「どうやら周辺にいる者らは、電子金蚕と言うのを知らないようだ。烈が現役だった頃、東シナ海
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