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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第27話:思い出のバカンス……トラブルバスター要りますか?
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って言う事を聞いてれば良いんだよ!」
犯人の言葉に苛ついたけど、無事に解放されそうなので安心する。
お父さんもウルフも、ちょっとだけ犯人を苛つかせたかっただけだったのよね……

そんな事を考えながらMH(マジックフォン)越しにお父さんを眺めていると……
『ちょっと待っててね……今……お金を取り出すから』
と、ゴソゴソ懐から財布を取り出した。そして……

(チャリチャリ〜ン!!)
『お!? 喜べ、今日は結構持ってるぞ!』
と、MH(マジックフォン)の向こう側でテーブルに手持ちの小銭をブチ捲いた。

「「「え!?」」」
こちら側の誰もが声を上げた瞬間だった……
私も犯人も、私達より後方で人質になってる方々も……
MH(マジックフォン)に映るイケメンが何をしてるのか理解できないで居る。

『ひい、ふう、みい……おお!? 13(ゴールド)もあるじゃないか?』
お金を払うって……お父さんのポケットマネーで払う気なの!?
じょ、冗談でしょ!?

私はウルフに視線を向けて何かを訴えようとしたのだが、(ウルフ)の余裕の笑みを見て言葉を飲み込んだ。
どうやらここまでは予定通りらしい。

つーか、これが予定通りって……私達本当に大丈夫なの?

リューノSIDE END



(ルクスリエース・バンデ号)
マリーSIDE

ヤベ〜……おもしろい〜!!
お父さんもウルフも全力で犯人をおちょくってるわ。
覆面をしていても開いた口が塞がらないのが見て取れる。

「ふ、ふざけてるのか貴様!?」
うん。ふざけてるのよ奴は!
『そんな大声出すなよぉ〜……予の下にはラーミアという大鳥が居るから、今すぐ持って行くよ。だからお前等も今すぐに人質を解放しろよ』

「誰が解放するか!」
「あ、馬鹿……そんな事言うなよ!」
激怒した犯人の言葉にウルフが反応する。

『何でだよぉ〜……お金を払ったら人質解放してくれるんじゃないのかよぅ! 話が違うじゃねーかよぅ』
「黙れ、何処の世界に1000人もの人質の身代金が13(ゴールド)な事があるんだ!?」
1人の身代金にしても安すぎるわね。

『国王たる余が知るかよぅ……下賤な者共の価格なんて!』
「……ふん! では俺が教えてやる。13(ゴールド)では、お前が言う下賤な者共の小指1本くらいしか買えないって事をな! 何だったらこの女の小指を、貴様の下に届けてやろうか!?」

相当頭にきてるのだろう……
犯人のリーダー格はお父さんに嫌味を言いながら、手近に居た女の手を掴みテーブルに押し付けると、持ってた剣をその手に押し付ける。

「よ、よせ! 早まるんじゃない……冷静に話し合おうじゃないか」
突如ウルフが狼狽えだした。私も勿論狼狽えて
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