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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第24話:思い出のバカンス……出発しまーす。
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かなり標高の高い山々だから、列車を走らせるのは難しいだろうけど、やり様によっちゃぁ何とかなるとリュカさんは言う。
きっとその通りなんだろうなぁと思いつつ、リュカさんのアイデアには驚かされてばっかりだ。
因みにグランバニア城前ステーションを西側に発車した列車は、何とか山を登り“チゾット村”へ……そして山を下りると“ネッド村”へ。
そこからは南下し、グランバニア最南端“レゾナシア”へ……そこからまた西へ移動し、海峡を渡って“メダル王の城”で終点という路線を計画している。
山登り・山下りも難所だが、海峡を渡るのも
大事
(
おおごと
)
だ。
どうするのかは聞いてないけど、リュカさんにはアイデアがあるらしい。
余談だが、この話を聞いて『え!? メダル王の城ってグランバニア領なの!?』と驚いてしまった。
メダル王と名乗っているが、別に国を治めてる訳でも無く、趣味が講じて城を建ててしまっただけらしい。
話を戻そう……
グランバニア王国領を最西端・最南端・最東端・最北端と移動する列車を走らせるには、最短でも30時間以上はかかるらしい。
その為に列車も特殊なのを作るのだ。
その名も“寝台車”という!
つまり、列車の中で寝起きが出来、食堂も完備してる宿屋みたいな列車だという。
凄くね? リュカさんの考える事って凄くね!?
地方へ路線が開通すれば、人も物も沢山行き交う事が出来る様になる。
経済的な面から見ても大きく期待できる事だ。
凄く楽しみな事だ。
因みに……ここまではティミーさんも計画を知っているのだが、この先は俺にしかリュカさんは話してないという……
と言うのも、最北端の村からラインハットへ……最西端の地点からテルパドールへ路線を延長させるのが真の狙いだと言う。
流石にリュカさんだけの思惑では他国の事柄を進める訳にも行かず、話し合って計画を実行させて行くのだろうけど、リュカさんの頭の中にはグランバニア・ラインハット・テルパドール・サラボナ通商連合と、全てを結んで大きな環状線を作りたいと考えてるらしい。
具体的には、グランバニア最北端から海峡を越え、王都ラインハットの南に位置する“レヴェリア村”へ路線を繋げ、ラインハット城下へ行ったら次は西へと向かわせる。
ラインハット川を越えてサンタローズ付近へステーションを造り、更に西のアルカパも経由させる。
そのままラインハット最西端のレヌールまで繋げたら、今度は南下してポートセルミ・ルラフェンとサラボナ通商連合の町に路線を繋げる。
そこから南西に路線を延ばし、ルドマンさんが住むサラボナへ行ったら、陸地を巧く使って東南のテルパドールへ。
リュカさん曰く、ここまでの海峡は巨大な橋を築けば対応できるだろうけど、サラボナとテルパドールは距離がありすぎる
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