真の悪、再び
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チームで決めた何かの数字とか?
「そんな!!」
「また中途半端な!!」
違った・・・てか前も中途半端な数字だったのかよ・・・
「いいからやれ」
「「1、2・・・」」
リーダーに言われるがままに腕立て伏せを始める子分二人。結局やるのかよ!!てか本を片付けろよ!!
「あぁ・・・」
「何なのこれ・・・」
「意味がわかんないよ〜・・・」
「実はお笑い?」
その不思議な光景を見てエルザさんたちは呆れている。
「お笑いではな〜い!!こうなれば力ずくで奪うまでだ!!」
「オオッ!!男らしいでござんす!!」
「まさに悪の所業っス!!」
リーダーの一言に子分二人は腕立てを中断して褒め称える。
「お前たち、腕立て伏せは?」
「「感動っス!!」」
どうやらこの期に乗じて腕立て伏せをやらない方向に持ち込むつもりらしい。しかし、そんな3人にエルザさんが剣を向ける。
「「「ひいいいいっ!!」」」
「ここで何をしていた?」
エルザさんはこいつらが何をしていたのか一応聞いてみるみたいだ。おおよそ検討はつくけど。
「悪の世界じゃみんな知ってるぜぇ・・・今妖精の尻尾が探している物は、世界をひっくり返すほどのすんげぇ宝だって!!」
「だからそいつをかっさらえば!!」
「ケツプリ団が世界の支配者っス!!」
大方予想通り、俺たちが集めている鍵を横取りしようとしていたようだな。情報が漏洩しすぎ・・・
「ダメです!!」
「「「!!」」」
ケツプリ団が悪そうな顔をしていると、不意にウェンディが叫ぶ。しかし、問題は今のウェンディの格好なんだ・・・だって・・・
「ああああああ!!」
「きゃああああああ!!」
あの時と同じ、全身黒タイツの恥ずかしい格好をしていたのだから・・・
「ガクンッ・・・」
「シャルル!!」
ウェンディのその格好をみたシャルルはガックリと気を失ってしまった。
「なぜその服を?」
「こんなこともあろうかと、用意していたんです」
ウェンディはケツプリ団に歩み寄る。こんなことって・・・普通は起こるはずないと思うんだけど・・・てかシャルル大丈夫かな?
「オオッ・・・さすが我らの女神・・・」
「気持ちいいでござんす・・・」
「一生ついていきたいっス・・・」
ケツプリ団は涙を流してウェンディの姿に感激していた。そんな3人に、ウェンディは一枚の紙を見せる。
「みなさん!私が言ったこと忘れたんですか?真の悪はやめて、将来のために勉強するって!!あなたたちは本当はいい人なんです。無理をして悪を演じているだけなんです!!どうか、本当の自分に気づいてください」
ウェンディは瞳を潤ませて3人に呼び掛ける。
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