真の悪、再び
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ど、あんな恥ずかしい格好を強いられたウェンディの気持ちを考えれば、これでよかったと思う。
「そうだよ、かわいそうに。あの列車強盗の一件から、シャルルは悪夢にうなされる日々が続いたのよ」
カナさんは拳を握りしめながらそう言う。悪夢って?
「そう・・・夜な夜な真っ黒なウェンディの大群が、私を追い回すの・・・」
「シャルル毎晩苦しそうにしてたんだよ〜。冷や汗で布団がすごかったんだから〜」
シャルル・・・そこまであのウェンディに恐怖を感じてたのか・・・
「あぁーーーーー!!」
シャルルは悪夢のことを思い出して発狂し、翼が消えてしまう。
「あの悪夢が・・・蘇る・・・」
シャルルはそのまま気を失ってしまった。
「シャルル!!しっかり!!」
「目を覚まして〜!!」
カナさんとセシリーはシャルルを抱えて呼び掛けるが、気を失ったシャルルは目覚めることはなかった。
「ほほぉ、悪夢か・・・」
それを見たケツプリ団のリーダーは不敵な笑みを浮かべている。
「子分ども!!集合!!」
「「へい!!」」
3人は円陣を組んで何やら話し合いを始める。
「聞いたか!!俺たち恐ろしいそうだ!!」
「悪夢恐怖は最高の誉め言葉でござんすね兄貴!!」
「これからも恐怖と悪夢のズンドコに人々を叩き込んでいくっスよ兄貴!!」
「いや待て子分B!!奴は猫だ」
「「「だぁーはっはっ!!」」」
ケツプリ団はあまりにも下手なこそこそ話のせいで全て俺たちに丸聞こえだった。あとズンドコじゃなくてどん底じゃないか?よくわからんけど・・・
「恐ろしいか!?恐ろしいか!?」
「いや別に・・・」
リーダーが顔を大きくして俺たちに迫ってくるので俺はそう返すのだが、奴等は全く気にする様子はない。
「そうとも!!俺たちゃ真の悪!!」
「「「ケツプリ団だ!!」」」
ケツプリ団はお尻を俺たちにつき出す。見苦しいからやめてください。
「いやもう名前知ってるから・・・」
「その本散らかしたのあんたたちなんだから、ちゃんと元に戻してよね!!」
カナさんはあきれぎみにそう言い、いつの間にか起きたシャルルがケツプリ団の後ろの本を指さす。
「「「ん?」」」
ケツプリ団は目の前に大量にある本を見て固まる。だがすぐにリーダーは子分二人に指示を出す。
「ということだ。お前たちやっておけ」
「えぇー!!?」
「倒したの兄貴っスよー!?」
リーダーの指示に子分たちは嫌そうに言う。あのお尻あいつのだったのか。もっと深く剣を刺すべきだったな。
「口答えするなぁ!!罰として、腕立て36回!!」
怒ったリーダーはそう言うが、なんだよその回数・・・あ!!もしかして
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