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ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
少女、現る
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い方向に思考を巡らせていく。

 「もしかして、あんたに私は眠らされて、その間にあんなことやこんなことをっ!」

 そして、完全に意図してなかった、いや考えもしなかった結果に着地した。
 少女は机の上で立ち上がると、両手を身体の前で交差させるようにして胸を隠して、顔を、恥辱の所為か、激情の所為かで真っ赤にしながら、俺をキッと睨みつけ、

 「こ、この、人間の風上にもおけない変態野郎!!死ね!!」

 思いっ切り叫んだ。

 「誰がお前みたいな寸胴(ずんどう)ボディーの奴に手を出すか!」

 俺も途中から湧き出した一つの強い思いを叫び返した。
 俺はお前みたいなまな板に全く興味はない。

 「だ、誰が寸胴ボディーよっ!!」
 「お前だろうが」
 「それはわかってるわよ!じゃなかった!!わかってないわよ!!」
 「今自分でも完全に認めてただろ」
 「うるさいわねっ!女子の揚げ足をとるなんて、どこまで最低な男なのよ、あんた!」

 自分のうっかりを俺にすべて転嫁しやがったぞ、このまな板。
 胸もなければ、常識もないのか、この小娘は。

 「話を逸らすな。それに、俺は何もいかがわしいことなんてしてない」
 「私のような可愛い巫女服少女が寝ていて、男が何もしないなんてありえないじゃないっ!!」
 「そ、それを自分で言うか」

 こいつはめんどくさい奴だと思っていたが、認識を改めないといけないみたいだ。
 こいつは、超めんどくさい奴だ。

 「ていうか、俺がお前に何をするというんだよ」
 「そんなの決まってるじゃないっ!む、胸を、さ、触ったりするのは男の至福なんでしょっ!」
 「まな板を触って嬉しがる男がいるのか知らないけど」
 「ちょっ、それ、どう――」
 「それはさておいてだ。お前は鎧を着込んでるだろ」

 俺はめんどくさくなりそうだったから、少女の言葉を遮って、続けた。
 めんどくさくなるのは目に見えてたけど、口に出せずにはいられなかったのだ。

 「………………そ、それなら、し、下の方をっ」

 しっかりと白衣が閉じられている自分の胸元に視線を落としてから、すーっと緋袴に視線を移した。
 何を想像しているのか、耳まで真っ赤にして、少女はしどろもどろと、何度も噛みながら言った。

 「帯が緩んでいるか?」

 ここまでくると、俺は肩に入れていた力を抜き、消化試合を消化していく。

 「………………そ、それなら、わ、私の、て、て、手とか、か、か、髪で、あ、あ、あれをしたのねっ」

 また何を想像しているのか、今度は首まで真っ赤にして、俯きながら、先ほどの倍の数、噛みながら言った。

 「あれって何だよ。指示語で言われても、全くわからないんだけど」

 ここ
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