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ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
少女、現る
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認して、ポップアップメニューを出し、製造モードから精錬モードに切り替えた。
 昨日は何だか色々あって疲れたから、工房に寄らず、あのまま宿に帰ったのだ。
 だから、何もかもが昨日のままなのだ。
 製造モードと精錬モードは言葉通り、武器を作成するときのモードと鉱石を金属片(プランク)、または精製金属(インゴット)に精錬するときのモードだ。
 それと、まだ使ったことがないけど、武器を強化するときのモード、強化モードがある。
 それで、今は、昨日採掘で手に入れた鉱石を精錬をしようとしている。
 やり方は簡単。
 鉱石を炉にぶっ込むだけ。
 もう精錬モードに切り替えてるから後は鉱石を入れるだけで、炉が勝手に、溶解→精錬→成形までしてくれる。
 これがSAOでの《精錬》だ。
 こんな便利な炉があったら、堅気な鍛冶師は除いて、どんな鍛冶師もほしいだろう。
 まあ、実はこれはただの炉で、SAOから転生した俺が使うからこうなるのだけど。
 というわけで、メニューウィンドウを開いて、採掘した鉄鉱石×五、獄黒石×二、朱雀鉱×一、白雷石×一、紅炎石×一。
をまとめてオブジェクト化して炉の中に放り込む。
 不純物が入っても勢いが衰えない炎に包まれた鉱石は瞬く間に赤熱して、溶け合っていく。
 そして、もうそろそろかなと、思った俺に答えるようにして、一分もせずに、赤熱した鉄塊が青白く輝いたと思うと、次第にうごめきながら、綺麗に並べられた二〇個の直方体に変形する。
 それらをヤットコで順々に取り出し、鉄床に並べていった。
 その過程の途中からすでに白熱していた鉄塊は冷却され、輝きを失い、俺の知る硬質な光沢を持った様々な色のインゴットができる。

 「よしと」

 できたインゴットの内訳は、《スチール・インゴット》×八、《ヴィルドネリア・インゴット》×四、《スザクルフィア・インゴット》×二、《アークリオル・インゴット》×二、《クリムフォイアー・インゴット》×二、《玉鋼・インゴット》×二。
 …………最後のは完全に変なんだけど。
 漢字って…………もっと他に何かあったんじゃないか。
 それに、これって何なんだ?
 タマハガネって読めばいいのか?
 まあ、あーだこーだ言ったところで名前が変わるわけではないし、気持ちを切り替えていこう。
 ああ、それと、全部精錬しなかったのは後程説明させてもらうかな。
 まあ、まずは炉のモードを製造モードに切り替えて、ポップアップメニューで作成する武器種を設定。
 後は鎚を用意して、適当にインゴットと鉱石を放り込むだけ。
 というところで、唐突に扉がノックされた。

 「鍵ならかけていませんよ、ヘファイストス様」

 何度言ってもいつまでもノックをしようとしない主神様がノックをしたことに少しば
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