九校戦編〈下〉
九校戦九日目(1)×事務連絡とミラージ・バット第一試合
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たら即刻メンバーチェンジをすると大会委員長に言ってあるからな。
「魔法を学ぶ少年少女が魔法を失う原因の内、最大の理由は魔法の失敗による危険体験をしたからだ。あとは魔法に対する不信感であるし、魔法を技術化をした時点でそれは偽りに過ぎない力だ」
「だから小早川先輩が落下したと思えば、すぐに念力で停めたのですねお兄様。それと救助後の囁きは、実に良い事だったと私は思います」
「多くの魔法師の卵や雛鳥にとって、魔法は目で見えませんからね。あやふやな力、想子を見る事が出来ても魔法がどういう仕組みで働いているかを見る事は出来ませんよ。理論でしか知る事が出来ないですが、我々にとっては自分の力は魔法であって魔法でないと思ってます」
「私のようにISを持っている者にとっては、魔法は自分の中から持たされた力なのかと問い掛けたいぐらいです。まあ魔法を学ぶ過程で、ほとんどの魔法師が一度は懐く疑問や疑念と疑惑とも言われてます。発動魔法が効果を顕さずに、魔法に避けられた危険に直面した時に初めて気付くのが大半だと思われます」
「一真様、先程はありがとうございました。タンカーで運ばれた者に関しましてはお任せを」
「青い翼特別推薦枠をフル活用出来るように、何かあった際は出来る限りの事をするのが目的とされているからだ。その為の措置だから、救助して当然の事をしたまで」
この世界に魔法など存在しないという事実を知った際、どういう感情を出すかまでは分からない。少なくとも俺や深雪らが使っている魔法は本物だと言いたいし、卵と本物の実力についてはこの前の事故で知っている一高のメンツら達。
確信に取り憑かれた魔法師は、二度と魔法が使えなくなってしまうが小早川先輩は大丈夫だろうと思う。すると耳に付けていた通信機から通信があったので、宛名を見るとすぐに繋いだ俺だった。本来の主人公は、折り畳み式の音声通信用ユニットを展開するらしい。
『一真、幹比古だけど流石だね。落下したと思えば、念力で停止させるなんてね』
「まあな。それよりそっちでは何か掴んだ情報でもあったか?」
音声通信ユニットの音波干渉消音機能が作動しているのを確認していたな、とオリジナルではそうだけど俺の通信機はそう言うのが無くとも誰にも聞かれないようになっている。
『さっきの事故だけれど、僕は見えなかったけどその言動からして何かあったようだね。それと柴田さんが話したい事があるって』
「俺もまさかなとは思ってデバイスを見たが、まあその話は後にしようか。美月に代わってくれ」
最近になって眼鏡を外しても、慣れてきたと言っていた美月だったのですぐに代わった幹比古だった。
『一真さん。美月ですが、小早川先輩の右腕にあると思われるCADから光なのかそれとも精霊なのか
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