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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico27-C竜の脅威〜The 3rd task force : Rebirth Dragon Wing And....
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・・!」
ここでジョン君の様子がおかしいことに気付いた。頭を抱えて何かに怯えているかのように体を震わせてた。
「ジョン君! 大丈夫ジョン君!」
「すず・・か・・・! 判らない、判らないよ・・・! なんで、どうして、こんなに・・・!」
ジョン君の頭を私の胸に抱きかかえて、背中をそっと撫でる。シャルちゃんが「この子、まさか・・・」何かポツリと呟いたような気がしたから、「どうしたのシャルちゃん?」って訊き返してみるけど、「ううん、なんでもない」って首を横に振った。
「とにかく! フィレス、急いで現場へ向かって! 神器持ちに対抗できるのは私たちだけ! 首都航空隊じゃ撃墜されるだけよ!」
「ええ、判って――判ってます! ソリオ!」
「アイアイサー! 全速で首都クラナガンへ向かいます!」
ヘリの速度が上がったことで窓から見える景色がぐんぐん過ぎていく。その間、貨物室は無言。そして私はジョン君をずっと抱きしめてた。記憶を無くしちゃうような酷い目に遭ったと思うジョン君。リンドヴルムの姿を見てフラッシュバックしちゃったのかもしれない。
『こちら東部担当チームリーダー、アルテルミナスです。クラナガンの状況はすでに聴いてます』
『西武担当チームリーダーのセレスです。私たちも一課のオペレーターから話を聴きました』
貨物室に展開された2つのモニターに映るのはルミナちゃんとセレスちゃん。2人もクラナガンに新たに出現したリンドヴルムの所業を聴いて、現場に向かってる最中だと伝えてくれた。そして現場で合流した後、新たなリンドヴルムを束で迎撃して、追われてる男の子を保護しようって事になった。
それからシャルロッテさんの人格に交代したシャルちゃんの口から、リンドヴルムや男の子が持つ神器の詳細を聴いた。正直、私たちが負けたら管理局が終わる、そんな絶望すら抱きそうになっちゃったけど、でも・・・
(かえって強く思えるようになった。負けられない、って・・・)
そうして私たちの乗るヘリは首都へ到着。リンドヴルムは、男の子を追ってひたすら首都上空をぐるぐる回っていたことで、すぐに発見することが出来た。
「すずか、はやて、リイン、そしてシグナム。あなた達は待機ね」
「「「え・・・?」」」「・・・」
シャルロッテさんからの指示。本当は訊き返すまでもない。私たちが居たところで何も出来ない。それどころか足手纏いになる。それくらい理解してるから、「はい」私たち4人は頷き応えた。
「フィレス。どこまで戦える?」
「ざっと10分と言ったところでしょうか」
「それだけあれば十分。ベッキーの精霊やセレス、アルテルミナスも居るし。なんとかなるでしょ。それじゃ・・・行こう!」
――|真紅の両翼《ルビーン・フリ
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