九校戦編〈下〉
九校戦八日目(8)×対三高戦とその後について
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新人戦、モノリス・コード決勝戦。選手登場に、客席が大きく沸いていたというか戸惑いにざわめく観客が多かった。野次馬的な好奇な目に曝されていて、幹比古はフードを深く被っているが、レオは両膝にあるホルスターの重みでも堂々と歩いているが、やはり顔を隠そうしているがマントなので襟を立てて顔を隠そうとしていた。
「なあ一真、ホルスターを隠すというのは俺も賛成だが格好がおかしくないか?」
「レオのは何となく理解しているつもりでいるけど、何故に僕は半世紀前に使われた魔法使いのローブを今使うのかい?」
「使い方は説明した通りで、レオのはホルスターを隠すためとジョージ対策のためのマントであり、幹比古のはメタルメモリの特性を持った防御用ローブとなっている。それに俺も似たような格好だからな、俺的には一条をどう倒すかを考えている」
方向性を言った事で納得したのか、フードで隠さないで堂々としていた幹比古だった。俺は黒の戦闘服にグラサンであり、レオと幹比古も似たような仮装をしている。俺を除けば防護服の上から着ているけど、三人共防護服以上の服装をしているので何とも思わなかったがレオは何となく思っていた事が現実になっていた。
「アハハハハ・・・・お、おかし〜。何アレ、何アレ!アハハハハハハハハハ・・・・」
レオが思っていた事が、ここで起きていたのでエリカは客席からの大爆笑をしていた。
「エリカちゃん、ちょっと・・・・」
美月が恥ずかしそうに何度もたしなめて、哄笑はようやく失笑レベルに落ち着いてきた。エリカと美月だけだったが、深雪達は他の席でエイミィ達と一緒に応援をしていた。
「・・・・笑い声はエリカかしら?」
「私も笑ってしまうくらいだけどあれが一真君の策であれば、笑わない方がいいよね〜」
「まああの格好からすればマントとローブだと思うけど、半世紀前にあったファンタジー系の小説に出てくる魔法使いのようだね」
「・・・・まああの格好はしょうがない」
「あれが一真さんの策であれば、目的は何でしょうか?」
上から深雪、エイミィ、スバル、雫、ほのかの順に言っていたが、ここでエリカが言う場面に戻すとしようか。
「あ〜、笑った笑った。だから一真君のやる事は、予想から斜め上に行くのよね」
「・・・・エリカちゃんの方が注目集めてたよ、今」
楽しそうに嘯くエリカの隣で、美月が恥ずかしそうに縮こまっていた。
「ゴメンゴメン。チョッと、ツボに入っちゃって。もうバカ騒ぎしないから、機嫌直して、美月?」
「もぅ・・・・お願いだからね?」
周りの席から突き刺さっていた視線がフィールドの方へ戻ったのを肌に感じて、美月はようやく顔を上げていたが直接目で確認する勇気がなかっただけだ。
「でも何だろうね
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